モーツァルト ★★★★☆
ブルックナー ★★★★★
指揮・ピアノ/ダニエル・バレンボイム
管弦楽/シュターツカペレ・ベルリン~ベルリン国立歌劇場管弦楽団~
曲目/モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466
前半アンコール モーツァルト ピアノソナタ第10番 第2楽章から
ブルックナー:交響曲第3番 ニ短調「ワーグナー」WAB103
2016.2.3
フェスティバルホール
ちらほら空席あり。9割5分くらいの入りか。
席は、A席(Sあり)21000円と、かなり高い。
2階6列真ん中あたり。悪くはない席。
都合がつくかどうかわからなかったので、遅れた購入となった割には良い席だった。
2階入口近くのベンチでおにぎりを食べているお姉さんがいたりして、ほっとした気分になる。
モーツァルト
遅いテンポという印象。オーケストラは緻密。ピアノは、魂を吸い取るような感じで、不思議な魅力がある。
ただし、タッチはがどう?というところがあったりしたのが気になった。73歳らしいので、衰えはあるのだろう。
アンコール曲があったのは驚き。
ブルックナー
1楽章から3楽章までは、素晴らしい。
音の伸び。厚み。金管の宇宙的な響き。ピアニシモの繊細さ。合奏のち密さ。
そして、緩徐楽章の2楽章も、短く感じさせる充実した演奏。
2楽章の弦が官能的であると初めて知った。
ワーグナーがこの曲の謹呈を受けることにして、ベートーヴェンの次はブルックナーだと言ったらしいが、うなずける。
バレンボイムさんも、凛々しい姿勢をとったり、しなやかな動きを見せたり、73歳とは思えない運動能力。素晴らしい。暗譜だ。
これぞブルックナーの3番、という演奏だ。
4楽章になると、疲れたせいだろうか、緻密さが崩れる。少し残念。しかし、最後は宇宙的な響きを引き出していた。
終演後、バレンボイムさんが袖からオケに拍手をしていたのが印象的だ。フルート(2nd)のお姉さんが満面の笑みを浮かべていたのも印象的。
バレンボイムさんが最初に立つよう促したのは、ホルンの1st。確かに良い。次がトランペットの1st。彼もとても良い。
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