2016年2月25日木曜日

慶應義塾ワグネル・ソサィエティ・オーケストラ 大河内雅彦 マーラー 交響曲第1番 他 2016.2.24

★★★★☆

慶應義塾ワグネル・ソサィエティ・オーケストラ 2016年国内演奏旅行 京都公演

2016.2.24

京都大学交響楽団との合同演奏あり

指揮:大河内雅彦

・合同演奏の部

ワーグナー/歌劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲
レスピーギ/交響詩「ローマの松」より「アッピア街道の松」 

・単独演奏の部

ワーグナー / 序曲「ファウスト」
スメタナ / 連作交響詩「わが祖国」より「ボヘミアの森と草原から」
マーラー / 交響曲第1番 ニ長調

A席1,000円 (Sは1,500円)

合同演奏の時は、埋まっていたのは半分くらいか(開演が6時30分と早かった)。ワグネルのみとなってからは、7割くらいは埋まっていたようだ。京都大学交響楽団の人たちも、P席で鑑賞していた。

合同演奏は、2曲とも、素晴らしかった。違和感を感じるところもなく、色彩、きらめき、官能に圧倒される。ブラボーおじさんにも違和感なし。

単独演奏になると、雰囲気が変わる(曲調が変わったこともあるのだろうが)。
生き生きとした感じがあまり感じられなくなる。
指揮者の音楽作りが、趣味に合わないということもあるのだろうな。
演奏の水準については、「もう少し頑張ってほしい」と感じた。時々、違和感のある音が聞こえたり、まっすぐの音が聞こえるべきところ音が詰まったり、弦の音がぼやけたりしていた。それでも、ホルンの1stの人の安定感は素晴らしかったな。オーボエやファゴットも良い。クラリネットも安心できた。
京都大学交響楽団との合同演奏が素晴らしく感じられたということは、京都大学交響楽団の力量が、指揮者の力量も超越した超大学生級だということか。
(ワグネルさんを批判しているわけではありません。ワグネルさんも、大学生として、かなりの水準です。)

マーラーは、終楽章で、ホルンの方々が立ち上がったところから、青春賛歌といえるような、魂を解放するかのような音の世界に入っていった。聴きに行った価値大。(それにしても、クラリネットのベルアップは、しんどそうだ。)マーラーの、ホルンを立ち上げる指示は、斬新で、かつ、当を得たものだと改めて思った。

そうそう、慶應さんのコンサートミストレスの演奏、図抜けていた。かなりの才能の持ち主だ。
そして、コンサートミストレスや、セカンドヴァイオリンのトップは、全身で奏でていた。3列目くらいからは、上半身で奏でるようになり、5列目くらいからは腕で奏でていた。

ワグネルさんは、4年ごとに京都に来るらしい。4年後が待ち遠しい。

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