★★★★☆
日時:2016.02.27(土) 18:00開演(17:30開場)
同志社交響楽団
指揮:小田野 宏之
場所:同志社大学寒梅館ハーディーホール
[曲目]
A.ドヴォルザーク/序曲「謝肉祭」
伊藤康英/管弦楽のための交響詩《ぐるりよざ》
J.ブラームス/交響曲第2番ニ長調
アンコール ブラームス ハンガリー舞曲 第5番
[チケット価格]
入場無料
入場無料は素晴らしい。
海外公演出発前の「出発演奏会」で、きっと海外公演と同じ曲目なのだろう。
1000人程度収容のホールで、例によって椅子の前に小さい机を出すことができるようになっている。まだ比較的新しいようで、建物もきれい。
驚くことに、ほぼ満席。
曲目により、コンサートミストレスが入れ替わるほか、管楽器も曲によってほとんどが入れ替わる。ここも、女性が多い。
謝肉祭の時は管楽器、全て女性だったように見えた。チューバも女性だ。弦には男性も少しいた。
他の曲では、ぽつりぽつりと管楽器にも男性が混じっていた。
演奏について。
総じて、気持ちが入ったよい演奏だった。指揮の小田野さんの音楽づくりも私の趣味に合っている。
ホルンは難しい楽器と言われているように、ホルンの奏者さんたちはかなり苦労していた。トロンボーンもそう簡単ではない。最後、トランペットの1stさんも油断したようだ。弦で音を合わせるのもかなりの技能が必要なのだな。
ブラームス。ヴァイオリンの人たちをみると、コンサートミストレスは、下半身をどっしりとさせながらも体全体を使って演奏しているというように見えた。その後ろの人たちは腕で演奏しているように見えた。ミストレスさんは、抜きんでている。
聴きながら、この曲は、やはり名曲だと実感できた。
学生さんの場合は、「へっ」と思う音やアンサンブルとなっていても、「がんばれ」と、応援する気持ちになるので、聴いていてストレスが少ない。プロだと腹立たしい気持ちになってしまうところだが。
なかなかに、よい演奏会だった。
海外公演のカンパを求めていて、500円以上の人にはステッカーをプレゼント。カンパする人は、1000円の人が多かった。私も1000円カンパした。ありがとう、学生さん。ヨーロッパでも生き生きとした演奏をしてください。
でも、曲選び、ヨーロッパでもやる曲なのだから、うまくいかない部分があっても目立たない曲にすべきではないかな。
2016年2月27日土曜日
2016年2月25日木曜日
慶應義塾ワグネル・ソサィエティ・オーケストラ 大河内雅彦 マーラー 交響曲第1番 他 2016.2.24
★★★★☆
慶應義塾ワグネル・ソサィエティ・オーケストラ 2016年国内演奏旅行 京都公演
2016.2.24
京都大学交響楽団との合同演奏あり
指揮:大河内雅彦
・合同演奏の部
ワーグナー/歌劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲
レスピーギ/交響詩「ローマの松」より「アッピア街道の松」
・単独演奏の部
ワーグナー / 序曲「ファウスト」
スメタナ / 連作交響詩「わが祖国」より「ボヘミアの森と草原から」
マーラー / 交響曲第1番 ニ長調
ワグネルさんは、4年ごとに京都に来るらしい。4年後が待ち遠しい。
慶應義塾ワグネル・ソサィエティ・オーケストラ 2016年国内演奏旅行 京都公演
2016.2.24
京都大学交響楽団との合同演奏あり
指揮:大河内雅彦
・合同演奏の部
ワーグナー/歌劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲
レスピーギ/交響詩「ローマの松」より「アッピア街道の松」
・単独演奏の部
ワーグナー / 序曲「ファウスト」
スメタナ / 連作交響詩「わが祖国」より「ボヘミアの森と草原から」
マーラー / 交響曲第1番 ニ長調
A席1,000円 (Sは1,500円)
合同演奏の時は、埋まっていたのは半分くらいか(開演が6時30分と早かった)。ワグネルのみとなってからは、7割くらいは埋まっていたようだ。京都大学交響楽団の人たちも、P席で鑑賞していた。
合同演奏は、2曲とも、素晴らしかった。違和感を感じるところもなく、色彩、きらめき、官能に圧倒される。ブラボーおじさんにも違和感なし。
単独演奏になると、雰囲気が変わる(曲調が変わったこともあるのだろうが)。
生き生きとした感じがあまり感じられなくなる。
指揮者の音楽作りが、趣味に合わないということもあるのだろうな。
演奏の水準については、「もう少し頑張ってほしい」と感じた。時々、違和感のある音が聞こえたり、まっすぐの音が聞こえるべきところ音が詰まったり、弦の音がぼやけたりしていた。それでも、ホルンの1stの人の安定感は素晴らしかったな。オーボエやファゴットも良い。クラリネットも安心できた。
京都大学交響楽団との合同演奏が素晴らしく感じられたということは、京都大学交響楽団の力量が、指揮者の力量も超越した超大学生級だということか。
(ワグネルさんを批判しているわけではありません。ワグネルさんも、大学生として、かなりの水準です。)
(ワグネルさんを批判しているわけではありません。ワグネルさんも、大学生として、かなりの水準です。)
マーラーは、終楽章で、ホルンの方々が立ち上がったところから、青春賛歌といえるような、魂を解放するかのような音の世界に入っていった。聴きに行った価値大。(それにしても、クラリネットのベルアップは、しんどそうだ。)マーラーの、ホルンを立ち上げる指示は、斬新で、かつ、当を得たものだと改めて思った。
そうそう、慶應さんのコンサートミストレスの演奏、図抜けていた。かなりの才能の持ち主だ。
そして、コンサートミストレスや、セカンドヴァイオリンのトップは、全身で奏でていた。3列目くらいからは、上半身で奏でるようになり、5列目くらいからは腕で奏でていた。
そして、コンサートミストレスや、セカンドヴァイオリンのトップは、全身で奏でていた。3列目くらいからは、上半身で奏でるようになり、5列目くらいからは腕で奏でていた。
ワグネルさんは、4年ごとに京都に来るらしい。4年後が待ち遠しい。
2016年2月22日月曜日
カティア・ブニアティシヴィリ ピアノリサイタル 展覧会の絵 他 2016.2.22
★★★★☆
2016.2.22
カティア・ブニアティシヴィリ ピアノリサイタル
●出演者
カティア・ブニアティシヴィリ(p)
●演奏曲目
ムソルグスキー:展覧会の絵
リスト:三つの演奏会用練習曲より「軽やかさ」
超絶技巧練習曲第5番 変ロ長調「鬼火」
パガニーニによる大練習曲 第3番 嬰ト短調「ラ・カンパネッラ」
半音階的大ギャロップ、
リスト/ホロヴィッツ編 :ハンガリー狂詩曲第2番
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカよりの3楽章
アンコール
ヘンデル メヌエット ト短調
ドビュッシー 月の光
プロコフィエフ ピアノソナタ第7番 第3楽章
ショパン 前奏曲 変ホ短調 作品28-14
会場 いずみホール
ほぼ満席。若干、隅の方に空席。
確か、全席 5,000 円
Q-26 後ろだが、悪くはない。
このホール、後部はかなり高くなっているので、前席の人が気にならない。
赤いロングでタイトなドレスで登場。スリムだが、女性らしい部分はかなりのもの。よく似合っている。
展覧会の絵は、絵が見えない演奏だった。
リストは素晴らしい。若干精緻さに物足りなさはあったが、技巧的な美しさが光り、圧倒される。
ペトルーシュカは、踊りが浮かばない演奏だった。
やや物足りなさを感じたが、アンコールで佳境に入った。
束縛から離れた自由な演奏になったと思える。どの曲も素晴らしい。ドビュッシーでは、月の光が見えた。プロコフィエフは聴き手の魂を鼓舞する。展覧会の絵と同じピアニストとは思えない素晴らしさ。
サインが欲しかったが、CD購入者のみの特典。最近散在気味なので、ぐっとこらえて帰途についた。
しかし、カーテンコールが続いているのに帰る人もけっこう目立った。演奏者に失礼とは思わないのだろうか。
2016.2.22
カティア・ブニアティシヴィリ ピアノリサイタル
●出演者
カティア・ブニアティシヴィリ(p)
●演奏曲目
ムソルグスキー:展覧会の絵
リスト:三つの演奏会用練習曲より「軽やかさ」
超絶技巧練習曲第5番 変ロ長調「鬼火」
パガニーニによる大練習曲 第3番 嬰ト短調「ラ・カンパネッラ」
半音階的大ギャロップ、
リスト/ホロヴィッツ編 :ハンガリー狂詩曲第2番
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカよりの3楽章
アンコール
ヘンデル メヌエット ト短調
ドビュッシー 月の光
プロコフィエフ ピアノソナタ第7番 第3楽章
ショパン 前奏曲 変ホ短調 作品28-14
会場 いずみホール
ほぼ満席。若干、隅の方に空席。
確か、全席 5,000 円
Q-26 後ろだが、悪くはない。
このホール、後部はかなり高くなっているので、前席の人が気にならない。
赤いロングでタイトなドレスで登場。スリムだが、女性らしい部分はかなりのもの。よく似合っている。
展覧会の絵は、絵が見えない演奏だった。
リストは素晴らしい。若干精緻さに物足りなさはあったが、技巧的な美しさが光り、圧倒される。
ペトルーシュカは、踊りが浮かばない演奏だった。
やや物足りなさを感じたが、アンコールで佳境に入った。
束縛から離れた自由な演奏になったと思える。どの曲も素晴らしい。ドビュッシーでは、月の光が見えた。プロコフィエフは聴き手の魂を鼓舞する。展覧会の絵と同じピアニストとは思えない素晴らしさ。
サインが欲しかったが、CD購入者のみの特典。最近散在気味なので、ぐっとこらえて帰途についた。
しかし、カーテンコールが続いているのに帰る人もけっこう目立った。演奏者に失礼とは思わないのだろうか。
2016年2月20日土曜日
喜歌劇「こうもり」 小澤征爾 タマラ・ウィルソン アドリアン・エレート 小澤征爾音楽塾オーケストラ他 2016.2.20
★★★★★
2016.2.20
小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXIV
J.シュトラウスII世:喜歌劇「こうもり」全3幕
音楽監督/指揮:小澤征爾
指揮:村上寿昭
演出:デイヴィッド・ニース
管弦楽:小澤征爾音楽塾オーケストラ
合唱:小澤征爾音楽塾合唱団
ロザリンデ:タマラ・ウィルソン
ガブリエル・フォン・アイゼンシュタイン:アドリアン・エレート
アデーレ:アナ・クリスティー
アルフレード:ディミトリー・ピタス
オルロフスキー公:マリー・ルノルマン
ファルケ博士:ザッカリー・ネルソン
フランク : デール・トラヴィス
ブリント博士:ジャン=ポール・フーシェクール
イーダ:鷲尾 麻衣
フロッシュ: 笹野 高史
ロームシアター京都
ここは、オペラ向きに残響が少なくなるように作られているようだ。
B席 3階 4-9 くらいだったか 17,000 (一番高いのは25,000円)
悪い席ではない。(まあ、S席よりそこそこ安いし。)
券は完売という。
背もたれに背をつけないで前かがみになる人がいて(終始ではないが)、見にくい時もあった。前かがみにならないと小澤さんが見にくかったのだろう。
背もたれに背をるけるよう注意を促すアナウンスがなかったような・・・
メトロポリタン歌劇場のプロダクションということで、舞台装置や衣装も驚くほどに存在感があって味わい深い。
日本向けのギャグも盛り込み、楽しい舞台になっている。ドイツ語に時折混ぜる日本語が笑いを誘っていた。それもよし。そうそう、フロッシュは、一人日本語を話していた。
歌手は、それぞれに良さがあった。皆、一流どころといえるのだろう。欲を言うとルノルマンさんにもう少し声の豊かさが欲しかったとはいえるが。(ルノルマンさん、小澤さんとの録音で(こどもと魔法)でグラミー賞(最優秀オペラレコーディング賞)だけど。去年名古屋で聴いたときは、残念ながらルノルマンさんではなかった。)
オーケストラのメンバーは、20代までの、オーディションを通過した人たち。女性が多い。「音楽塾」で鍛えられ、技量もあがったのだろう。さわやかに、つややかに演奏し、とくに興ざめな場面もなし。立派なものだ。
指揮が、小澤征爾さんと村上寿昭さんの二人となっていて、どうやるのかと思ったら、全編二人が指揮台におり、交互に指揮をしていた。どうしてこうやったのかよくわからないが、小澤さんの体力の問題? あるいは村上さんの育成? 気のせいか、音が生き生きしたな、と思って指揮者に注目すると、いつも小澤さんに交代したところだった。やはり、オーラが楽団員を奮い立たせるのだろうか。
小澤さんも腰が曲がってきている感じではあるが、近くベルリンフィルも振るようだし、活躍を続けてほしい。食道がんはもう大丈夫なのかな。ご健康をお祈りします。
、
2016.2.20
小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXIV
J.シュトラウスII世:喜歌劇「こうもり」全3幕
音楽監督/指揮:小澤征爾
指揮:村上寿昭
演出:デイヴィッド・ニース
管弦楽:小澤征爾音楽塾オーケストラ
合唱:小澤征爾音楽塾合唱団
ロザリンデ:タマラ・ウィルソン
ガブリエル・フォン・アイゼンシュタイン:アドリアン・エレート
アデーレ:アナ・クリスティー
アルフレード:ディミトリー・ピタス
オルロフスキー公:マリー・ルノルマン
ファルケ博士:ザッカリー・ネルソン
フランク : デール・トラヴィス
ブリント博士:ジャン=ポール・フーシェクール
イーダ:鷲尾 麻衣
フロッシュ: 笹野 高史
ロームシアター京都
ここは、オペラ向きに残響が少なくなるように作られているようだ。
B席 3階 4-9 くらいだったか 17,000 (一番高いのは25,000円)
悪い席ではない。(まあ、S席よりそこそこ安いし。)
券は完売という。
背もたれに背をつけないで前かがみになる人がいて(終始ではないが)、見にくい時もあった。前かがみにならないと小澤さんが見にくかったのだろう。
背もたれに背をるけるよう注意を促すアナウンスがなかったような・・・
メトロポリタン歌劇場のプロダクションということで、舞台装置や衣装も驚くほどに存在感があって味わい深い。
日本向けのギャグも盛り込み、楽しい舞台になっている。ドイツ語に時折混ぜる日本語が笑いを誘っていた。それもよし。そうそう、フロッシュは、一人日本語を話していた。
歌手は、それぞれに良さがあった。皆、一流どころといえるのだろう。欲を言うとルノルマンさんにもう少し声の豊かさが欲しかったとはいえるが。(ルノルマンさん、小澤さんとの録音で(こどもと魔法)でグラミー賞(最優秀オペラレコーディング賞)だけど。去年名古屋で聴いたときは、残念ながらルノルマンさんではなかった。)
オーケストラのメンバーは、20代までの、オーディションを通過した人たち。女性が多い。「音楽塾」で鍛えられ、技量もあがったのだろう。さわやかに、つややかに演奏し、とくに興ざめな場面もなし。立派なものだ。
指揮が、小澤征爾さんと村上寿昭さんの二人となっていて、どうやるのかと思ったら、全編二人が指揮台におり、交互に指揮をしていた。どうしてこうやったのかよくわからないが、小澤さんの体力の問題? あるいは村上さんの育成? 気のせいか、音が生き生きしたな、と思って指揮者に注目すると、いつも小澤さんに交代したところだった。やはり、オーラが楽団員を奮い立たせるのだろうか。
小澤さんも腰が曲がってきている感じではあるが、近くベルリンフィルも振るようだし、活躍を続けてほしい。食道がんはもう大丈夫なのかな。ご健康をお祈りします。
京都市美術館別館が隣にある |
窓から平安神宮の鳥居が見える |
、
関西学院大学交響楽団 指揮 角田鋼亮 ラフマニノフ 交響曲第2番 他 2016.2.19
★★★★☆
2016.2.19
関西学院大学交響楽団(関オケ)(関西大学交響楽団は、「関西オケ」というようだ)
関西学院大学交響楽団(関オケ)(関西大学交響楽団は、「関西オケ」というようだ)
フンパーディンク/歌劇「ヘンゼルとグレーテル」序曲
マスネ/組曲第4番「絵のような風景」
ラフマニノフ/交響曲第2番ホ短調 Op.27
客演指揮者:角田鋼亮(マスネ、ラフマニノフ)
学生指揮者:亀田健一郎(フンパーディンク)
場所
兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
入場料
A席:700円 S席:1000円(全席指定)
席 S席 RB11くらい バルコニー席の最前列 良い席だ。全体を見渡せ、距離も近い。
4階は閉めていたようがが、1,2階は8~9割は埋まっていて、3階にもそこそこ聴衆がいたようだ。
4階は閉めていたようがが、1,2階は8~9割は埋まっていて、3階にもそこそこ聴衆がいたようだ。
近くのぼてちゅうで、半分の量のお好み焼き(豚)、半分の量の焼きそば、ごはん1杯、具だくさんの味噌汁、というセット(880円)を食べて、コンサートに臨んだ。お兄さんが、けっこうおいしく調理してくれた。満腹感あり。
フンバーディンクは、学生指揮者。きちんとテンポを刻み、表情もつけている。動作もしなやか。
冒頭、ホルンのみのアンサンブル。これは難しい。プロでも上手くできないことが多いのではないか。(N響はうまくやるだろうが。他は微妙)しかし、出だしで聴き手がつまづくと、聴き手の挽回は困難。演奏はあったが、音楽とは感じられない。
マスネになり、指揮は角田さんへ。最初の音から、劇的な変化を感じる。角田さんは、初めて聴くが、ただ者ではない。単なる演奏が、楽しめる音楽に変わった。
ラフマニノフ。角田さんは、時おりふスコアを2ページめくる。1楽章が終わると、指揮台を降りて譜面台を少し高くしていた。
本題の音楽づくり。あなどれない。素晴らしい。いろんな楽器が一つの音楽に凝縮していく。金管は、木管にくらべて、やはり難しいのだろう。時折異音が聞こえたりはし、トランペットの音にはもっと音に伸びとふくよかさが欲しい局面も多々あったが、そして、弦にも、へっ、という音程も聞こえなくはなかったが、音楽に魂が入っていた。イングリッシュホルンと、オーボエと、ヴァイオリンソロの音色は、けっこうよかったな。
好き放題書いてしまったが、今日の演奏をして、卒業していく学生さんたち、けっこううらやましい。
卒団する学生さんに、幸いあれ。
2016年2月14日日曜日
立命館大学交響楽団 シベリウス 交響曲第2番 カレリア組曲より リムスキー=コルサコフ スペイン奇想曲 学生指揮 竹下裕也 2016.2.14
★★★☆☆
2016.2.14
立命館大学交響楽団(立響)
The Farewell Concert
(4回生の卒団コンサート)
シベリウス カレリア組曲より(ⅠとⅢ)
リムスキー=コルサコフ スペイン奇想曲
シベリウス 交響曲第2番
学生指揮 竹下裕也(ファゴットの人らしい)
場所:立命館大学大阪いばらきキャンパスグランドホール
(昨年4月に、茨木キャンパスがオープンしたと思う。)
開演時間:14時30分
全席自由(一部指定)(招待席及び友の会会員席)
[入場無料]
ホールは1000人収容。前に机を出せるようになっている。さすがというか。
前半と後半の間に 記念品(5人当選)の抽選会もあり、なかなか楽しい。
ちゃんとしたプログラムも配布され、学生さんたちの努力に頭が下がる。
さて、演奏。
最初、チューニングのオーボエの音の強さが一定でない(音程は一定だけど)ので、少し落ち着かない気持ちになる。(そういえば、始まる前にヴァイオリンとチェロが2人で演奏してくれていたが、音程が不快だった。)
カレリア。
やはり、一番難しい楽器と言われるだけあり、ホルンはたいへんそうだ。
リムスキー=コルサコフ
エキストラさんのハープが素敵だった。堤真菜さんとプログラムにあるが、高校生??すごい。
全体としては、まずまず落ち着いて聞けた。
シベリウスの交響曲。
緩急と強弱が、好みと合わない。速くなることを期待したところで速くならず。
全体として、かなりゆったりとしたテンポ。50分くらいかけての演奏。
ティンパニの女子学生さんは、素晴らしい響きをつくっていた。トランペットの1stさんは、緊張するとうまくお腹から息が出ないようだ。そして、ホルンはやはり難楽器。
途中までは、魂を十分には感じることができなかった。しかし、最後に近づくと、たくさんの楽器から魂とでもいうようなエネルギーが一つの方向に向かって放出され、感動へと導いた。
指揮の学生さん、4楽章のはじめだったかで、ジャンプしてたな。終わったあとも団員さんらに投げキスしていて、結構目立ちたがり屋さんとみた。(だからどうこうということもないが。テンポはきっちり刻んでいた。たいしたもんだ。)
アンコールでは、学生さんたちが自由になって、伸びやで心地よい響きが生まれていた。トランペットの学生さんも、余計な緊張がなくなってか、豊かな音を生み出していた。
学生時代はいいな、と率直に思った。
学生さん、感動をありがとう。
2016.2.14
立命館大学交響楽団(立響)
The Farewell Concert
(4回生の卒団コンサート)
シベリウス カレリア組曲より(ⅠとⅢ)
リムスキー=コルサコフ スペイン奇想曲
シベリウス 交響曲第2番
学生指揮 竹下裕也(ファゴットの人らしい)
場所:立命館大学大阪いばらきキャンパスグランドホール
(昨年4月に、茨木キャンパスがオープンしたと思う。)
開演時間:14時30分
全席自由(一部指定)(招待席及び友の会会員席)
[入場無料]
ホールは1000人収容。前に机を出せるようになっている。さすがというか。
前半と後半の間に 記念品(5人当選)の抽選会もあり、なかなか楽しい。
ちゃんとしたプログラムも配布され、学生さんたちの努力に頭が下がる。
さて、演奏。
最初、チューニングのオーボエの音の強さが一定でない(音程は一定だけど)ので、少し落ち着かない気持ちになる。(そういえば、始まる前にヴァイオリンとチェロが2人で演奏してくれていたが、音程が不快だった。)
カレリア。
やはり、一番難しい楽器と言われるだけあり、ホルンはたいへんそうだ。
リムスキー=コルサコフ
エキストラさんのハープが素敵だった。堤真菜さんとプログラムにあるが、高校生??すごい。
全体としては、まずまず落ち着いて聞けた。
シベリウスの交響曲。
緩急と強弱が、好みと合わない。速くなることを期待したところで速くならず。
全体として、かなりゆったりとしたテンポ。50分くらいかけての演奏。
ティンパニの女子学生さんは、素晴らしい響きをつくっていた。トランペットの1stさんは、緊張するとうまくお腹から息が出ないようだ。そして、ホルンはやはり難楽器。
途中までは、魂を十分には感じることができなかった。しかし、最後に近づくと、たくさんの楽器から魂とでもいうようなエネルギーが一つの方向に向かって放出され、感動へと導いた。
指揮の学生さん、4楽章のはじめだったかで、ジャンプしてたな。終わったあとも団員さんらに投げキスしていて、結構目立ちたがり屋さんとみた。(だからどうこうということもないが。テンポはきっちり刻んでいた。たいしたもんだ。)
アンコールでは、学生さんたちが自由になって、伸びやで心地よい響きが生まれていた。トランペットの学生さんも、余計な緊張がなくなってか、豊かな音を生み出していた。
学生時代はいいな、と率直に思った。
学生さん、感動をありがとう。
きれいで、こじんまりとしたキャンパス。茨木駅から徒歩5分くらいなので志願者増えているのだろうな。 |
2階がホール(1階はスターバックスもはいってる) |
2016年2月5日金曜日
ベルリン・バロック・ゾリステン with 神尾真由子&ジョナサン・ケリー 2016.2.5
★★★★★
2016.2.5
ベルリン・バロック・ゾリステン with 神尾真由子&ジョナサン・ケリー
[弦楽合奏]ベルリン・バロック・ゾリステン
[ヴァイオリン]神尾真由子
[オーボエ]ジョナサン・ケリー
C.Ph.E バッハ: オーボエ協奏曲 変ロ長調 Wq. 164
J. S. バッハ: 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV 1043
ヴィヴァルディ:4つのヴァイオリンのための協奏曲 ヘ長調 RV567
C.Ph.E バッハ: 弦楽のための交響曲 ト長調 H667
ヴィヴァルディ: オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 変ロ長調 RV 548
J. S.バッハ: ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 BWV 1060
アンコール ヴィヴァルディ 四季 冬 第二楽章 他
会場 ザ・シンフォニーホール
席 S席 9500円 最前列 真ん中付近
お客さんは、思ったより少なく、席が埋まっていたのは7割くらいか。
ベルリン・バロック・ゾリスデンは、ベルリンフィルの現、元メンバーを中心とした弦楽アンサンブルだという。
最初に音が聞こえると、「なんだこれは」と驚愕した。
それは、天上界からの音のよう。
神たちが、完璧な演奏を目の前で繰り広げているといったふうだ。
(最前列なので、実際にも上から聴こえてくる。)
寸分の隙もないアンサンブル。
素晴らしい音色。
心地よいリズム。
町田琴和さんが、デジタルコンサートホールで見かける時と同じような赤いメガネをかけていたので、なつかしい感じがした。4つのヴァイオリンのための協奏曲では、3番目のヴァイオリンを心地よい響きで奏でていた。
ジョナサン・ケリーさんのオーボエもすごい。躍動するオーボエ。
一度だけ楽章の間に、楽器に羽を通していた。
ダニエル・ゲーテさん(もとウィーンフィルのコンサートマスター)のソロも素晴らしい。
残念だったのは神尾さん。特に、最後のバッハのオーボエとヴァイオリンのための協奏曲では、音に芯や豊かさが感じられず。オーボエに圧倒されていた。ヴィヴァルディのオーボエとヴァイオリンのための協奏曲で、ダニエル・ゲーテさんが素晴らしい演奏をするのを聴いたあとだけに、著しい力量の差が露わになった。町田さんに弾いてもらったほうがよかったのではないか。(もっとも、お客さんを増やすために神尾さんを招いたのだろうな。)
2016.2.5
ベルリン・バロック・ゾリステン with 神尾真由子&ジョナサン・ケリー
[弦楽合奏]ベルリン・バロック・ゾリステン
[ヴァイオリン]神尾真由子
[オーボエ]ジョナサン・ケリー
C.Ph.E バッハ: オーボエ協奏曲 変ロ長調 Wq. 164
J. S. バッハ: 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV 1043
ヴィヴァルディ:4つのヴァイオリンのための協奏曲 ヘ長調 RV567
C.Ph.E バッハ: 弦楽のための交響曲 ト長調 H667
ヴィヴァルディ: オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 変ロ長調 RV 548
J. S.バッハ: ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 BWV 1060
アンコール ヴィヴァルディ 四季 冬 第二楽章 他
会場 ザ・シンフォニーホール
席 S席 9500円 最前列 真ん中付近
お客さんは、思ったより少なく、席が埋まっていたのは7割くらいか。
ベルリン・バロック・ゾリスデンは、ベルリンフィルの現、元メンバーを中心とした弦楽アンサンブルだという。
最初に音が聞こえると、「なんだこれは」と驚愕した。
それは、天上界からの音のよう。
神たちが、完璧な演奏を目の前で繰り広げているといったふうだ。
(最前列なので、実際にも上から聴こえてくる。)
寸分の隙もないアンサンブル。
素晴らしい音色。
心地よいリズム。
町田琴和さんが、デジタルコンサートホールで見かける時と同じような赤いメガネをかけていたので、なつかしい感じがした。4つのヴァイオリンのための協奏曲では、3番目のヴァイオリンを心地よい響きで奏でていた。
ジョナサン・ケリーさんのオーボエもすごい。躍動するオーボエ。
一度だけ楽章の間に、楽器に羽を通していた。
ダニエル・ゲーテさん(もとウィーンフィルのコンサートマスター)のソロも素晴らしい。
残念だったのは神尾さん。特に、最後のバッハのオーボエとヴァイオリンのための協奏曲では、音に芯や豊かさが感じられず。オーボエに圧倒されていた。ヴィヴァルディのオーボエとヴァイオリンのための協奏曲で、ダニエル・ゲーテさんが素晴らしい演奏をするのを聴いたあとだけに、著しい力量の差が露わになった。町田さんに弾いてもらったほうがよかったのではないか。(もっとも、お客さんを増やすために神尾さんを招いたのだろうな。)
2016年2月4日木曜日
シュターツカペレ・ベルリン ダニエル・バレンボイム モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ブルックナー:交響曲第3番 2016.2.3
モーツァルト ★★★★☆
ブルックナー ★★★★★
指揮・ピアノ/ダニエル・バレンボイム
管弦楽/シュターツカペレ・ベルリン~ベルリン国立歌劇場管弦楽団~
曲目/モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466
前半アンコール モーツァルト ピアノソナタ第10番 第2楽章から
ブルックナー:交響曲第3番 ニ短調「ワーグナー」WAB103
2016.2.3
フェスティバルホール
ちらほら空席あり。9割5分くらいの入りか。
席は、A席(Sあり)21000円と、かなり高い。
2階6列真ん中あたり。悪くはない席。
都合がつくかどうかわからなかったので、遅れた購入となった割には良い席だった。
2階入口近くのベンチでおにぎりを食べているお姉さんがいたりして、ほっとした気分になる。
モーツァルト
遅いテンポという印象。オーケストラは緻密。ピアノは、魂を吸い取るような感じで、不思議な魅力がある。
ただし、タッチはがどう?というところがあったりしたのが気になった。73歳らしいので、衰えはあるのだろう。
アンコール曲があったのは驚き。
ブルックナー
1楽章から3楽章までは、素晴らしい。
音の伸び。厚み。金管の宇宙的な響き。ピアニシモの繊細さ。合奏のち密さ。
そして、緩徐楽章の2楽章も、短く感じさせる充実した演奏。
2楽章の弦が官能的であると初めて知った。
ワーグナーがこの曲の謹呈を受けることにして、ベートーヴェンの次はブルックナーだと言ったらしいが、うなずける。
バレンボイムさんも、凛々しい姿勢をとったり、しなやかな動きを見せたり、73歳とは思えない運動能力。素晴らしい。暗譜だ。
これぞブルックナーの3番、という演奏だ。
4楽章になると、疲れたせいだろうか、緻密さが崩れる。少し残念。しかし、最後は宇宙的な響きを引き出していた。
終演後、バレンボイムさんが袖からオケに拍手をしていたのが印象的だ。フルート(2nd)のお姉さんが満面の笑みを浮かべていたのも印象的。
バレンボイムさんが最初に立つよう促したのは、ホルンの1st。確かに良い。次がトランペットの1st。彼もとても良い。
ブルックナー ★★★★★
指揮・ピアノ/ダニエル・バレンボイム
管弦楽/シュターツカペレ・ベルリン~ベルリン国立歌劇場管弦楽団~
曲目/モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466
前半アンコール モーツァルト ピアノソナタ第10番 第2楽章から
ブルックナー:交響曲第3番 ニ短調「ワーグナー」WAB103
2016.2.3
フェスティバルホール
ちらほら空席あり。9割5分くらいの入りか。
席は、A席(Sあり)21000円と、かなり高い。
2階6列真ん中あたり。悪くはない席。
都合がつくかどうかわからなかったので、遅れた購入となった割には良い席だった。
2階入口近くのベンチでおにぎりを食べているお姉さんがいたりして、ほっとした気分になる。
モーツァルト
遅いテンポという印象。オーケストラは緻密。ピアノは、魂を吸い取るような感じで、不思議な魅力がある。
ただし、タッチはがどう?というところがあったりしたのが気になった。73歳らしいので、衰えはあるのだろう。
アンコール曲があったのは驚き。
ブルックナー
1楽章から3楽章までは、素晴らしい。
音の伸び。厚み。金管の宇宙的な響き。ピアニシモの繊細さ。合奏のち密さ。
そして、緩徐楽章の2楽章も、短く感じさせる充実した演奏。
2楽章の弦が官能的であると初めて知った。
ワーグナーがこの曲の謹呈を受けることにして、ベートーヴェンの次はブルックナーだと言ったらしいが、うなずける。
バレンボイムさんも、凛々しい姿勢をとったり、しなやかな動きを見せたり、73歳とは思えない運動能力。素晴らしい。暗譜だ。
これぞブルックナーの3番、という演奏だ。
4楽章になると、疲れたせいだろうか、緻密さが崩れる。少し残念。しかし、最後は宇宙的な響きを引き出していた。
終演後、バレンボイムさんが袖からオケに拍手をしていたのが印象的だ。フルート(2nd)のお姉さんが満面の笑みを浮かべていたのも印象的。
バレンボイムさんが最初に立つよう促したのは、ホルンの1st。確かに良い。次がトランペットの1st。彼もとても良い。
登録:
投稿 (Atom)