名古屋フィルハーモニー交響楽団 第422回 定期演奏会 2015.3.27
曲 松村禎三 交響曲第1番
ブルックナー 交響曲第1番
指揮 下野竜也
会場 愛知県芸術劇場 コンサートホール
席 P2 67
料金 4,100円(6,200~3,100円)
6割くらいの入りか。3階はガラガラ。1列分プラスアルファ程度。
京響名古屋公演の方が、お客さんは多かったな。
寂しい限りだ。
名古屋近辺のクラシックファンの人は少ないということだろう。それにしては、ブラボーおじさんがやたら多い気がした。
名フィルの演奏会は、昨年2月に続き2度目。昨年のブルックナーがあまりにひどかったので、その後は聴かず。しかし、ひどいオケというイメージが残るのもよくないかと思い、2度目のブルックナーの演奏会に行くことにした。
結果、幸いなことに、ひどいオケというイメージは払拭された。
睡眠不足が続き、しかも仕事の後という、最悪のコンディション。
下野さんは、小柄でずんぐりした体格だが、指揮のスケールは大きい。頭頂あたりの頭髪がさびしくなってきていることに、はじめて気づいた。
楽譜を置いているが、ほとんど見ず、ページめくりのときがくると、楽譜に手が伸びて楽譜をめくる、というサロネンさんのようなやり方。これが、指揮の王道のような気がする。前を向いているから背筋が伸びて、大きく見える。
松村さんの交響曲第1番。はじめて聴く(たぶん)l。嫌な感じの曲ではないが、「これって何?」といった感想を持つ曲。雅楽の雰囲気を取り入れている感じかな。オーケストラって、こんな音もでるんだ、とう感心した。しかし、2楽章になると、時々眠気に誘われる。大きな音が鳴ると、目が覚めるので、すこしうとうとした程度だろう。
ブルックナー。演奏は、まずまず。1年前に聴いた、このオケのブルックナー4番に強い失望感を持ったが、その時と較べると、かなり進歩している。前回外しまくっていたホルンの首席さんも、素人にわかるようには外していない。音色もかなりきれいだ。感心。(4番ほどホルンが目立つ曲ではないが。)ただし、第2楽章のような緩徐楽章では、金管の音の出だしがずれていたり、アンサンブルがいまひとつなのがはっきりしたが、全体的には、悪くはない。もっとも、緩急や強弱はあったものの、宇宙的な響きや、時に心をえぐるような緊張感は、ない。クラリネットの首席さん、音色はよいが、ちょっと雑な感じがした。
下野さんの音楽つくりには、好感が持てる。
愛知県芸術劇場前の水の宇宙船。 今日は白。以前見た、青の方が迫力を感じる |
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