2016年7月31日日曜日

オペラ 夏の夜の夢 ブリテン 佐渡裕 クレア・プレスランド他 PAC管弦楽団 2016.730

★★★★☆

2016.7.30

ブリテン 作曲 
オペラ 夏の夜の夢

指揮 佐渡裕

クレア・プレスランド
イーファ・ミスケリー
ピーター・カーク
チャールズ・ライス
弥勒忠史
森谷真理 他

PAC管弦楽団

席 1階バルコニー 最前列の後ろから2つ目のブロックの前のほう

12,000 (一番高い席だと思う)

満席のようだ。あまり知られていないブリテンのオペラと思うが、過去10年の佐渡オペラの実績があるから、今回も満席なのだろう。

このオペラを見たのも聴いたのも初めて。
ブリテンの才能を感じる。曲はとてもよい。
ただし、歌については、盛り上がりが今一つの曲調だ。

この佐渡さんのシリーズ、歌手はいつも質が高い。
今回も、一番高い席が1,2000円だとは思えない質の高さ。
佐渡さんがプレトークで話したところによると、イギリスで、150人の参加を得たオーディションをしたのだそうだ。
ハーミア役のクレアさんは、2日目の舞台で足をねん挫し、車いすや松葉づえが必要な状態となり、公演中止も考えたそうだ。しかし、ご本人の意欲があって中止にはならず。
公演中は、足首のサポーターが見えた時以外は、捻挫しているようなふうには見えず。しかし、カーテンコールの時は、片足を引きずっていた。渾身の歌唱・演技だ。
気になったのは弥勒さん。カウンターテナーだけれど、セリフに近い時には、地声に近くなっているように聞こえ、少し雰囲気が変わった。残念。

小中学生という妖精たちは、動きがシンクロしていなかったので、見苦しかったが、まああんなものなのだろうか。

管弦楽は、少し気になることもあったが(アンサンブルなど)、まあ及第点。

総じて、かなり楽しめた、よいパフォーマンスだった。




2016年6月30日木曜日

読売日本交響楽団 シルヴァン・カンブルラン 小菅優 リスト ピアノ協奏曲2 マーラー 交響曲5 2016.6.30

リスト   ★★★★☆
マーラー ★★★★☆

2016.6.30

読売日本交響楽団 第14回 大阪定期演奏会

指揮/シルヴァン・カンブルラン
ピアノ/小菅優
曲目/リスト:ピアノ協奏曲 第2番
   ピアノアンコール
    リスト 超絶技巧練習曲 第5番 鬼火

   マーラー:交響曲 第5番

フェスティバルホール

S席 3回セットで1回あたり4500円くらい。
   1回のみだと6100円

2階前から2列目。L寄り。
前の人の頭が邪魔。
最前列でない場合は、真中付近がよいだろう。前の人と互い違いになっている。周辺部も互い違いで、座った状態でまっすぐ前を見るだけなら問題がないが、ステージの中央を見ようとすると前の人の頭越しに見ないといけない。

当日券も発売。ざっと見えた範囲だと、9割強の入りかな

カンブルランさんの指揮は見て安心できる。しなやかで、メリハリもある動き。暗譜ではないが、きちんと楽団を見渡している。
読売日本さんは、エキストラが多い(弦はよくわからないが、管は多い)。そしてエキストラさんの名前はプログラムに書かれていない。

リスト 
ときたま、ピアノからの音の流れが少しぎこちない感じになるが、悪くはない。しかし 、曲自体がもうひとつ趣味に合わないせいか、曲自体に十分感情移入できない。
アンコールも、同様にときたま流れがぎこちない感じになっていた。

マーラー
ホルンの日橋辰朗さんは、音量の豊かさ、音色の心地よさ、ともに日本人離れしている。
弦が若干甘かった気がするものの、整った演奏とはいえる。しかし、魂がこもっていたかというと、どうだろうか。


2016年6月25日土曜日

大阪フィルハーモニー交響楽団 井上道義 神尾真由子 ブルックナー 交響曲第1番 メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 2016.6.25

ヴァイオリン協奏曲 ★★☆☆☆
ブルックナー     ★★★★☆

2016.6.25

指揮 井上道義
ヴァイオリン 神尾真由子
管弦楽 大阪フィルハーモニー交響楽団

メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調(ヴァイオリン:神尾真由子)
アンコール シューベルト(エルンスト編曲)魔王

ブルックナー:交響曲 第1番 ハ短調

なぜか 一番高い5000円の席を買っていた。
1階バルコニー 前列 バルコニー席の真ん中あたり
ほぼ満席

今日の大フィルは、綺麗な音色でアンサンブルもけっこう整っていた。
進化しているのだろうか。

ヴァイオリン協奏曲
神尾さんは、いつもどおり、音の線が細く、豊かさを感じない。小さくまとまった演奏というべきか。
井上さんは楽譜なし。
ちょうど曲が終わる時に、くるっと回って客席を向いた。
アンコールは、素人耳には、難易度高そうな曲に聞こえる。音程はあれでよかったのだろうな、きっと。

ブルックナー
音色はよい。盛り上がりもある。
しかし、全体的に今一つ統一感がない演奏だった。
トランペットが、伸び、響きともに良かった。
井上さんは、時折楽譜に目をやる程度。動作はみていて心地よい。エンターテイナー、といったふうだ。


ローマ・イタリア歌劇団 プッチーニ「ラ・ボエーム」 2016.6.24

★★★★★

2016.6.24

プッチーニ
オペラ ラ・ボエーム

今回の日本公演のために、3つの歌劇場から構成された歌劇団らしい。
ミミは キアラ・イゾットン
ムゼッタは 代役の サブリナ・コルテーゼ
ロドルフォは シモーネ・ティ・ジェリオ

指揮:カルロ・パッレスキ


二番目に安い7000円の席(このクラスの席では一番よいエリア)。しかし、かなり空席があった。
もう少しうまく宣伝して客を集めないと。この調子だと、もう神戸ではこのクラスの催しができないかも。

歌手は申し分ない。
イゾットンさんも、さすが、メータさん指揮でスカラ座に登場しているだけのことはある。
オーケストラも無難。

席は安いが、かなり見やすい。フェスティバルなら、一番高い席でもこの程度の状態の席が含まれると思う。

とにかく、「えっ、これが7000円」という驚きのオペラ。
かなりの水準なのにもかかわらず、破格のチケット代だ。

それにしても、オペラに悲劇が多いのはどうしてだろうか。
幸せな結末の方が安心できるのだが。


2016年6月12日日曜日

ヒラリー・ハーン ヴァイオリン・リサイタル 2016.6.11


★★★★★

ヒラリー・ハーン ヴァイオリン・リサイタル
2016.6.11

■出演者
ヴァイオリン ヒラリー・ハーン
ピアノ コリー・スマイス


■プログラム
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ ト長調 K.379
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 BWV1005

アントン・ガルシア・アブリル:6つのパルティータより
アーロン・コープランド:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
ティナ・デヴィッドソン:地上の青い曲線(27のアンコールピースより)

●アンコール曲
佐藤聰明:微風
ガース・ノイシュタッター:ヴォリテーション 《世界初演》
マックス・リヒター:慰撫

兵庫 芸文センター

お客さんは、全席の90パーセントくらいか。
A席 6000円

ヒラリーさんは、赤、青、白のロングのドレス
2015年にサロネンさんと来日した時とは違い、お腹は膨らんでいない。同年夏に出産されたそうで、おめでとうございます。
しかし、あの時妊娠した状態で、あの演奏をしていたとは。さすが一流の演奏家。

バッハは圧巻。天上から何かが乗り移ったかのような演奏。おなじみのステップを踏むような姿勢が印象的だ。
先日の堀米ゆず子さんも良かったが、ヒラリーさんは、その次元を超えている。

後半、楽譜が置かれ、演奏前にメガネをかけた。しかし、楽譜の方はあまり見ずに、ダイナミックに演奏する。
アブリルの無伴奏パルティ―タも素晴らしい。

世界初演というアンコール曲も心に響く。

サイン会は長蛇の列。数えてないが、300人くらいはいたのではないか。
しかし、にこやかにサインを続けておられた。すごい人だ。(演奏中の引き締まった表情も良いが、にこやかな表情もまた良い。)
ヒラリーさんのサイン、3つ目になった。





2016年5月29日日曜日

樫本大進&小菅優&クラウディオ・ボルケス トリオ ベ^-トーヴェン ピアノ三重奏曲 1,2,7大公 2016.5.28

★★★★☆

樫本大進&小菅優&クラウディオ・ボルケス トリオ

2016.5.28

■出演者
ヴァイオリン 樫本大進
ピアノ 小菅 優
チェロ クラウディオ・ボルケス
■プログラム
<オール・ベートーヴェン・プログラム>
ピアノ三重奏曲 第1番 変ホ長調 op.1-1
ピアノ三重奏曲 第2番 ト長調 op.1-2
ピアノ三重奏曲 第7番 変ロ長調「大公」op.97

会場 兵庫県芸術文化会館

A席(一番高い5000円)だが、2階の3列目(というか2階の一番後ろ)真ん中あたりと、A席の中では悪い位置に座った。

満席っぽい。(3階、4階は、バルコニー席以外は見えないが)

樫本さんは、理知的な演奏。
小菅さんは、音のきらめきが素晴らしい。以前、京響とベートーヴェンのピアノ協奏曲1番をやったときは、力強さと乱れのなさに感じ入ったが、今日は繊細さが印象に残った。特に、1番は、天国的な響き。
ボルケスさんは、情緒が深い。
アンサンブルも完璧に思えた。
非の打ち所がない。

樫本さんは、演奏中、つまらなそうな顔をしている。
小菅さんは、表情や、時々樫本さんの方を見るしぐさなど、見ていて飽きない。
ボルケスさんは、深いところまで考え尽しているとでもいうような表情だ。

演奏の後は、樫本さんも、朗らかな表情を見せていた。

そうそう、一度、楽章が終わった時に、小菅さんが誤ってキーに触れてしまい、音が流れたことがあった。聴衆からは笑いがこぼれ、まあ、ご愛敬だ。





2016年5月19日木曜日

関西フィルハーモニー管弦楽団 指揮 デュメイ モーツァルト ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 ブラームス 交響曲第3番他 2016.5.19

モーツァルト ★★★☆☆
ブルッフ    ★★★★☆
ブラームス  ★★☆☆☆

2016.5.19

[指揮およびヴァイオリン独奏]オーギュスタン・デュメイ(関西フィル音楽監督)
[ヴィオラ]ミゲル・ダ・シルヴァ
[管弦楽]関西フィルハーモニー管弦楽団

モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364
ブルッフ:ヴィオラとオーケストラのためのロマンス ヘ長調 op.85
ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 op.90

アンコール ビゼー アルルの女 第一組曲 から アダージョ

会場:ザ・シンフォニーホール

席 バルコニーR 3階 B の後方 2000円

(高い席は6000円)

入りは7割くらいか。1階は9割くらい埋まっているようだが、2階は5分の2くらい空席かな。

モーツァルト。
ヴァイオリン、ヴィオラ、それぞれの音色や感じはよいが、キレに欠ける眠たい演奏との印象だった。デュメイさんの弾き振りは、時々弓をタクトのように振っていて、目を引いた。

ブルッフ。
これは、しっとりとしてなかなか良い演奏だった。
この曲、クラリネットを効果的に使っているのが印象的だ。

ブラームス。
3楽章の途中までは、うまくまとまった演奏と感じながら聞いていたが、3楽章の終わりのあたりから、金管の異音が時折聞こえてきたり、木管と金管が微妙にずれたりして、興ざめ。トランペットの異音には少し驚いた。
1stホルンが安定していたが、吹いていたのは東京交響楽首席の上間善之さんらしい。
デュメイさんは、1楽章で力余って楽譜を沢山めくりすぎ、何度かページを繰って、きちんとしたページに戻していた。けっこうたいへんだったろうな。体の動きはしなやかではない。ややかがんで前方(団員の方を)見る姿勢が多かった。指揮台は使わず。どうしてかな。


アンコールの選曲は、なかなかに素晴らしい。ブラームスで盛り上がった感情をしっとりと落ち着けさせるといったふうだ。