2014年10月19日日曜日

兵庫芸術文化管弦楽団(PACオーケストラ) アロンドラ・デ・ラ・パーラ ネマニャ・ラドゥロヴィチ パガニーニ ヴァイオリン協奏曲第1番 シェエラザード 他

総合評価 ★★★☆☆

演奏      兵庫芸術文化センター管弦楽団(PACオーケストラ)
指揮      アロンドラ・デ・ラ・パーラ
ヴァイオリン ネマニァ・ラドゥロヴィチ

曲   コープランド エル・サロン・メヒコ
    評価 ★★☆☆☆

    パガニーニ  ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調
    評価 ★★★★★

    リムスキー=コルサコフ 交響組曲 シェエラザード
    評価 ★★☆☆☆

    アンコール 
      ヴァイオリン パガニーニ 24の奇想曲 No.5 と No.24 より
            オーケストラ マルケス ダンソン第2番


場所 兵庫芸術文化センター

席  2階最前列真ん中付近 A席4,000円

自分の席から見渡した限りは、ほぼ満席。チケットあるが来ない、という人の席が空いている程度か。(3、4階の舞台正面席は、見えないのでわからないが)

指揮のパーラさんは、「黒服」ではなく、濃い目の緑と黒の柄ものの上着?(超ミニスカートくらいの長さ。タイトな感じのノースリーブ。腕には黒いレースのような模様の入ったぴっちりしたものを身につけていた)で登場。ズボンは細身の黒。。女性指揮者も黒が定番みたいに思っていたが、上着が黒でないのは新鮮でよい。

さて、コープランドの曲は、初めて聴いた曲。平版で面白みがない。指揮も上半身だけでやってる感じでいまひとつ。冒頭近く、トロンボーンで微妙なところがあった。トランペットの音の伸びと豊潤さもほしかった。(これはシェエラザードも同様。大西敏幸さんかな。)

パガニーニは、素晴らしい。
ラドロヴィチさんは、細身の黒いズボン、黒いジャケット、黒いインナー、黒いネックレス、黒いショートブーツ。髪の毛は長髪にパーマをあてた感じで膨らんでいる。
ステップ踏んだり、かがみこむ姿勢になったり(むずかしそうな部分)、楽団員の方を向いたり、正面を見たり、指揮者を見たり。
音色は豊かできれい。颯爽とした感じで艶やかさもある。
最後、指揮者とちょうど向かい合う形で終って、見た目もよかった。
アンコール曲も素晴らしい。何で、あんな難しそうな曲を、苦もないかのように弾ける? しかもゆとりの響きを持って。

シェエラザードは、冒頭付近で、ホルンが2回もひどい音を出していたので、興ざめした。アレクサンダー・ヘントンさんだと思うが、何とかならないのかな。名前からすると、名手っぽいのに。曲が終わった後、指揮者の合図で立ったら、みんな拍手していたが、どうして?
全体的には広がりやら色彩感やらもあって、悪くはないとは思うが。
指揮は、やはり、上半身で硬い感で振っていた。下半身も使ってもっとしなやかにやればいいのに。ゲルギエフさんと違い、指揮者が、オーケストラという楽器を演奏している、という感じがなかった。




2014年10月11日土曜日

マリインスキー歌劇場管弦楽団  ゲルギエフ 火の鳥 マーラー 交響曲第5番 2014.10.11

評価 ★★★★☆

ゲルギエフ指揮 マリインスキー歌劇場管弦楽団 大阪公演 2014.10.11

曲 ストラビンスキー 火の鳥 1919年版
   マーラー 交響曲第5番

アンコール なし

指揮 ワレリー・ゲルギエフ

会場 ザ・シンフォニーホール

席  X 18 (ステージ後方)

料金 B席 17,000円 (ちなみに一番高いのはA席20,000円)

全体として、埋まっているのは8割くらいか。
2階席後方は4分の1くらいしか入っていない。1階も後方横は空いている。バルコニーも後方は空いている。
ここよりかなり客席が多いフェスティバルホールがほぼ満席のウィーンフィルとはかなり違う。
さびしい。もう関西には来ないかも・・・
それでもC席(13,000)、D席(10,000) は売り切れ

気になったので、同じ会場、11月1日のメータさんとイスラエルフィルにつき、シンフォニーホール直売の購入可能席を見ると、ざっと60席程度残っている様子(ちゃんと数えてはいない)。こっちは満席になりそう。安堵。

ゲルギエフさんのタクトは(あれもタクトという呼称でいいのかな)は、人差し指程度の長さ。左手の指を指を震わせながら、演奏するかのように指揮をする。特に、火の鳥は、ゲルギエフさんが、オーケストラという楽器を演奏していた感じ。
指揮台はない。


火の鳥は、序奏のトロンボーンとホルンがちょっと微妙なところあり。その後は、とても良い。リズム、音の広がり。
楽器の配置は第1、第2ヴァイオリンが左右に分かれる古典的な形。この方が音の広がり感があって良いと思う。そもそも、作曲者は、この配置の前提で作曲したのではないかな。

マーラーは、危なげない演奏。トランペットの音色は良いが、強弱のつけかたに少し癖がある感じ。ホルンは危なげないが、ソロは少し厚みがほしかった。
3楽章で少しぼおっとしてしまった。すなわち、時間を忘れる演奏ではない。残念ながら。
何が足りないかというとよくわからないが、単純に言うと心に響く度合いがもう一つ。
終楽章の速いパッセージで、弦は、おおむねきちんとなっていた。先月聞いた京都市交響楽団の演奏よりもうまいということか。この部分の速さは京響と一緒くらいだった。(しかし、京響の演奏の方が心に響いた。)


ステージ後方は、ベルアップがよく見えず、視覚的にはいまひとつかな。
そうそう、例えば、クラリネットをベルアップすると、金管に少し似た音になり、音がよく通るようになるとか。しかし、楽譜が見えなくなるとも・・・


2014年10月4日土曜日

京都市交響楽団 広上淳一 米元響子 ブルッフ スコットランド幻想曲 マーラー 交響曲第5番 2014.10.3

評価 ★★★★★

京都市交響楽団 第5回名古屋公演 2014.10.3

曲 ブルッフ スコットランド幻想曲
   マーラー 交響曲第5番

アンコール クライスラー   レチタティーヴォとスケルツォ
        アルヴァーン  組曲「グスタフ2世」より エレジー

指揮      広上淳一
ヴァイオリン 米元響子

会場 名古屋芸術劇場

席  3階 R1列 26番

料金 B席 3,000円 (ちなみにプラチナ席 6,000円)

ざっくり言って、8割強の席が埋まっていた。ここは1,800席。ちなみに京都コンサートホールは1,833席。
名フィルのブルックナーに行った時はざっと5~6割程度の入りで、名フィルよりはかなり大勢が入場していた。

席は、指揮者の真横。真下の2階の席が、おそらくベストの席。

広上さんはいつものように、体で音楽を表しながら指揮していた。

ブルッフは、素晴らしい。米元響子さんのヴァイオリンは、絶品。音色の艶やかさ、ふくよかさ、更には太さや鋭さも申し分がない。そして、叙情性も十二分。オーケストラもよい。
失礼ながら、先週の川久保賜紀さんを遥かにしのいでいた。
ただ、水無瀬さんのホルンとヴァイオリンのかけあいの時に、ホルンの音が、私の感覚からすると大きかったと思うが、どうかな。ホルンのそろい方もちょっと微妙なところがあったような。
(蛇足:会場に行ってプログラムを見るまで、曲はブルッフのヴァイオリン協奏曲と思っていた・・・ )

マーラーも素晴らしい。この前の1番の方が更に素晴らしかった気はするが、しかし、素晴らしい。
時間を忘れて没入する。ぼおっとしがちなアダージョ(人気楽章と言われているが)も、時間を忘れる。(演奏時間75分くらいで、ゆっくり目か。)アダージョながら時にきびきびと動く広上さんが印象的。
ハラルド・ナエルさんのトランペットは、豊かで、甘美でもあり、よく通り、惚れ惚れする。時に聞こえる小谷口直子さんのクラリネットもとても良い。中野陽一朗さんのファゴットも素敵だった。
ただし、5楽章のヴァイオリンの速いパッセージが微妙。キレに欠けていたような。ホルンは上手く吹いていたが、音色の豊かさと音の雄大さが、もう少し欲しかったかな。音にもうちょっと余裕とふくよかさが欲しい感じ。(ベルリンフィルのドールさんのようにホルン奏者が前に出ればかっこよかったようにも思うが。)

ブラボーが沢山。もっともか。

アンコールのエレジーも、マーラーのあとにしとやかな感じに心が休まる。広上さんのサービス精神。よい選曲。小谷口さんのクラリネットが心地よい。



2014年9月27日土曜日

京都市交響楽団 ドミトリー・リス 川久保賜紀 チャイコフスキー・ヴァイオリン協奏曲 ストラヴィンスキー・ペトルーシュカ 他 2014.9.27

評価 ★★★★☆

京都市交響楽団 第583回定期演奏会

曲 ブラームス      悲劇的序曲
   チャイコフスキー  ヴァイオリン協奏曲
   ストラヴィンスキー ペトルーシュカ

指揮 ドミトリー・リス
ヴァイオリン 川久保賜紀 

場所 京都コンサートホール

席   3階 LA1列 9番
     ソリストは後方から見ることに。クラリネット、フルート、ホルンも後方から見ることになる。

料金 3,500円

完売とのことだが、空席がちらほら。(いつも、完売でも、空席がちらほらある。)

悲劇的序曲は、トロンボーンが微妙。だが、全体的には良い。

チャイコフスキーは、独奏ヴァイオリンの音に、芳醇さとつややかさがない。
それを除けば、良し。
1楽章の終わりの方で、演奏中に、川久保さんの弦が切れた。
動じた雰囲気を出さずに(さすが)、コンサートマスターのヴァイオリンと交換し、コンサートマスターは、後方と交換し、その人は更に後方の人と交換し、というように、弦が切れたヴァイオリンがリレーされ、それぞれの人の手元には後ろの人のヴァイオリン。(バルコニー席Lなので、最後は見えず。)
ヴァイオリンを交換した後の川久保さんの出す音は、質はあまり変わらないが一回り小さくなった感じだった。
第一楽章終了後、川久保さんがリスさんに何やら話しかけ、ついで、聴衆に「すみません。弦が切れました。」などと話し、コンサートマスターにヴァイオリンを返して袖に入った。しばらくして、(おそらく)もとのの楽器を持って再度ステージに。もう一度みんなでチューニングをして、第2楽章から再開。(貴重な経験だった。欲をいうと、R席に座ってヴァイオリンの最後の行方を見ておきたかった。確か、R席は売り切れで買えなかったのでL席にしたのだったと思う。残念。)
4月の大阪フィル(神尾真由子さんと井上道義さん)よりは、だいぶ良い。
(この曲だけなら3つかな。ただし、弦が切れたときの対処に関心したので、そこも含めると4つか。)

ストラヴィンスキーは、素晴らしい。最初のフルートの音が小さい気がしたり(ただし1911年版は、こんな感じが正しいのかも)、途中フルートが柔らかすぎる感じがしたり(好みの問題か)、ファゴットの音がちょっと目立ちすぎかと感じたり、ホルンの時折微妙なところがあったり、ナエスさんのコルネットで音程と速いパッセージやらで微妙なところがあったりしたが(早坂さんの方が上手いのかな)、それを凌駕して、色彩感に富み、広がりも大きい。最後の不気味な感じも良く出ている。時間を忘れる演奏。イングリッシュホルンの上手い使い方とでもいうのが学べた。小谷口さんのクラリネットの高音部の演奏、良かった。

リスさんは、楽譜を見る時間がやや長い気がしたが(特にチャイコフスキー)、存在感がある人だ。埋もれていたウラル・フィルを世界に引っ張り出したというのも分かる気がする。機会があれば、また聴きに行きたい指揮者。

2014年9月26日金曜日

大阪フィルハーモニー交響楽団 大植英次 マーラー 交響曲第6番 2014.9.26

評価 ★★★☆☆

大阪フィルハーモニー交響楽団 第481回定期演奏会 2014.9.26

曲 マーラー 交響曲第6番

指揮 大植英次

会場 フェスティバルホール

席   2階 7列53

料金  4,000円

3階席は見えなかったが、それ以外はほぼ満席。当日券あり。


無難な演奏。目立って不自然なところはない。
しかし、テンポが遅めで、緊張感が少ないというか、密度が乏しいというか。まあ、これは、好みの問題だろうな。(演奏時間は、おおざっぱにいうと、1時間30分くらい。) 地間を忘れて没入という感じになれず。

この曲の呼び物であるハンマーは、少し小さめで地味な感じ。回数は、一般的な2回。ハンマーの音はしっかりしていた。(この曲でハンマーを鳴らしていることは、バーンスタインさんのDVD見るまで知らなかった・・・)

全体的に楽器の音が硬く無機的な感じ。マーラーであれば、芳醇さや艶やかさがほしいところ。
しかし、トランペットがよい音色でよく通っていた。ホルンも安定していた。ホルンは高橋将純さんが入団してだいぶ良くなった気がする。クラリネットとイングリッシュホルンも良い。この曲、実はトランペットが引っ張る部分がかなりある。

大植さんの指揮は、動きが大きくしなやかで、各楽器への合図もかっこいい。

ブラボーが結構出ていたが、感じ方は人それぞれなのだろうな。



入場前にドージマ地下街の「さぼてん」でトンカツを食べたが、油が悪く、気持ちが悪くなった。良いカツやさんのカツは油が気にならず、おいしいのだが・・・ ついスタンプカードをもらったが、使うことはないだろう。





2014年9月19日金曜日

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ドゥダメル指揮 シベリウス交響曲第2番 他 2014.9.19

評価 ★★★★★

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 大阪公演  2014.9.19

曲   シベリウス  トゥオネラの白鳥 
     モーツァルト 協奏交響曲 K364
     シベリウス  交響曲第2番 

指揮 ゲスターボ・ドゥダメル

会場 フェスティバルホール

席   2階 1列44番

料金 35,000円

3階席は見えなかったが、それ以外はほぼ満席
高そうなドレスやら着物やら着た人もちらほら。まあ、35,000円だし。

いつも画面で見ているドゥダメルさんが出てくると、少しうれしい気がする。

トゥオネラの白鳥を聞くのは本当に久しぶり。いつもは眠くなるつまらない曲と思っていたが、実はそうでもないことを発見。イングリッシュホルンが白鳥を描写しているということなのかな。音色からいうと、クラリネットの方が白鳥らしい気がするが。それは個人の好みと言うものか。

協奏交響曲は、しっかり眠くなってしまった。寝なかったが。岩城宏之さんも、コンサートの聴衆となったときは、心地よく寝ることが多いと書いていた気がするので、まあ、よしとしよう。アンコールは良かった。(アンコール:モーツァルト協奏交響曲第2楽章)

シベリウスの交響曲は、すごい。
弦の音色に深みがある。トランペットは音が伸びてしかもにごりがなく、キレがある。ホルンは甘い音色で、変に尖った感じにならない。こういった点は、いつも聞いている日本の交響楽団とだいぶ違う。質的に1段上ということだろう。
最初の弦の音から引き込まれ、ぞくぞくする。素晴らしい。
この曲は、個人的には、魂が自然の中を放浪して天上にのぼるという感じに聞こえる曲。表情をつけ、素晴らしい音色と響きで聞かせてくれた。(テンポはやや早目か。)

最後、アンコールを2曲も演奏してくれた。
ヨハン・シュトラウスⅠ世 アンネン・ポルカ
ヨハン・シュトラウスⅡ世 雷鳴と稲妻

値段相応の価値はあるが、でも高い。せめて2万円くらいにならないのかな・・・

このホールは、音がくっきり聞こえる気がするが、どうかな。


2014年9月14日日曜日

京都市交響楽団 広上淳一 運命 皇帝 2014.9.14

評価 ★★★★★

京都市交響楽団 京都の秋音楽祭 開会記念コンサート 2014.9.14

曲 ベートーベン ピアノ協奏曲第5番
   ベートーベン 交響曲第5番

指揮  広上淳一
ピアノ 佐藤彦大

会場 京都コンサートホール
席   2階 L3-17

料金 2,000円

ほぼ満席。
少しあいてるところは、義理で配られた人が来なかったということかな。

京都市長の挨拶で始まり。

ピアノ協奏曲は、ピアノが、私の好みからいくとちょっと淡白で、気になるところもあったが、よい演奏。(もうちょっとがっちりした感じがほしかった気もする。)
小谷口さんのクラリネットが心地よい。

交響曲は、かなりすごい。広上さんがスコアの中から出てきて、音楽をみんなに聞かせてくれているといった感じか。
2楽章の終わりのほうで木管が少し乱れた気もするが(気のせいかも)、まあ、そういうこともあるよね。
4楽章は聞く人を圧倒する。
この曲も、小谷口さんのクラリネットの響きが心地よい。

それにしても、京響は、広上さん指揮の時は、それ以外よりも一段階上の演奏になる。
これで2,000円って、お買い得すぎる。

席は、やはりLよりもR。Lは、ホルンのベルの直撃を受け、ホルンが浮いた感じに聞こえることもある。
2階であれば、LならL2の L3-17から、同じブロック内でもっと右にかけてが良いだろう。もしくは、L3-17から通路を挟んで隣の席。 RならL3-17の正面から舞台に離れた方向(離れる場合は少しだけ)
あたりがよいのではないか。

そうそう、去年の9月、小菅優さんが弾いた(京響)ベートーベンピアノ協奏曲第1番は、がっちりした感じで、とてもよかった。