評価 ★★★★★
京都市交響楽団 第5回名古屋公演 2014.10.3
曲 ブルッフ スコットランド幻想曲
マーラー 交響曲第5番
アンコール クライスラー レチタティーヴォとスケルツォ
アルヴァーン 組曲「グスタフ2世」より エレジー
指揮 広上淳一
ヴァイオリン 米元響子
会場 名古屋芸術劇場
席 3階 R1列 26番
料金 B席 3,000円 (ちなみにプラチナ席 6,000円)
ざっくり言って、8割強の席が埋まっていた。ここは1,800席。ちなみに京都コンサートホールは1,833席。
名フィルのブルックナーに行った時はざっと5~6割程度の入りで、名フィルよりはかなり大勢が入場していた。
席は、指揮者の真横。真下の2階の席が、おそらくベストの席。
広上さんはいつものように、体で音楽を表しながら指揮していた。
ブルッフは、素晴らしい。米元響子さんのヴァイオリンは、絶品。音色の艶やかさ、ふくよかさ、更には太さや鋭さも申し分がない。そして、叙情性も十二分。オーケストラもよい。
失礼ながら、先週の川久保賜紀さんを遥かにしのいでいた。
ただ、水無瀬さんのホルンとヴァイオリンのかけあいの時に、ホルンの音が、私の感覚からすると大きかったと思うが、どうかな。ホルンのそろい方もちょっと微妙なところがあったような。
(蛇足:会場に行ってプログラムを見るまで、曲はブルッフのヴァイオリン協奏曲と思っていた・・・ )
マーラーも素晴らしい。この前の1番の方が更に素晴らしかった気はするが、しかし、素晴らしい。
時間を忘れて没入する。ぼおっとしがちなアダージョ(人気楽章と言われているが)も、時間を忘れる。(演奏時間75分くらいで、ゆっくり目か。)アダージョながら時にきびきびと動く広上さんが印象的。
ハラルド・ナエルさんのトランペットは、豊かで、甘美でもあり、よく通り、惚れ惚れする。時に聞こえる小谷口直子さんのクラリネットもとても良い。中野陽一朗さんのファゴットも素敵だった。
ただし、5楽章のヴァイオリンの速いパッセージが微妙。キレに欠けていたような。ホルンは上手く吹いていたが、音色の豊かさと音の雄大さが、もう少し欲しかったかな。音にもうちょっと余裕とふくよかさが欲しい感じ。(ベルリンフィルのドールさんのようにホルン奏者が前に出ればかっこよかったようにも思うが。)
ブラボーが沢山。もっともか。
アンコールのエレジーも、マーラーのあとにしとやかな感じに心が休まる。広上さんのサービス精神。よい選曲。小谷口さんのクラリネットが心地よい。
0 件のコメント:
コメントを投稿