★★★★☆
(モーツァルトの交響曲だけなら★5つ)
(協奏曲は★3つ)
2015.10.2(金)
オーケストラ ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮・ピアノ/クリストフ・エッシェンバッハ
曲目/モーツァルト:ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K. 488
プロコフィエフ:交響曲 第1番 ニ長調 op. 25 「古典交響曲」
モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調 K. 551「ジュピター」
アンコール モーツァルト 交響曲第34番 第3楽章
場所 フェスティバルホール
席 3階 7列目 真ん中よりL寄り C席21,000円(3番目) (9,000~35,000)
3階は、3,4列目あたりに空席が目立った。多分、26,000円のB席ではないかな。他の階の様子はよくわからないが、見える範囲の空席はなかった。9割くらいは入っていたのかな。
今日の席は許容範囲だ。意外と舞台は大きく見え、上に張り出し等もない。
モーツァルト ピアノ協奏曲
ピアノの音の輝きやこの曲に期待する繊細さや透明感がなく、やや重い感じ。1楽章の最初の方では、私の感覚からすると、ホルンの音が大きすぎ調和を乱していた。もっとも、ホルンの音を大きめにするのがエッシエンバッハさんの好みなのかもしれない。3楽章ではピアノ(私は素人だが)に?を感じた部分が何回かあった。
弦はとてもよかった。あの音色、とくにきらめくような高音部は、他では聞けない。
プロコフィエフ
きびきびとした演奏。この曲、ウィーンフィルではもったいない感じだ。(ごめんなさい、プロコフィエフさん。他に何曲も傑作を作曲していますよね。)
モーツァルト 交響曲
これは、なかなか良かった。ときに宇宙を感じることもあった。ただ、がっちりとした重厚さが十分には感じられない。この曲は、大地に根ざした重厚さが宇宙と響きあう、といったイメージなのだが。ここでも、弦は、素晴らしかった。
ピアノ協奏曲と同じく、ファゴットが絶妙だった。音色といい、音の大きさといい、響きといい、申し分がない。エッシェンバッハさんが受け取った花束を、ファゴット1stの女性に渡したのもわかる気がする。(もっとも女性奏者は、ファゴット1stと、オーボエ2ndの2人だけだったが)
アンコールについては、ないと思っていたが、あったのでびっくり。交響曲41番が終って、その余韻とうまく調和する絶妙な選曲だ。(本質からは外れると思うが、どちらの交響曲にもクラリネットがないという共通点もあるな。)
星が4つとなってしまったのは、もともとの要求水準が高いということも反映している。また、私の感覚としては、去年のドゥダメルさんには及ばない、ということもある。
エッシェンバッハさんは、楽譜を出さずに指揮。74歳という年齢を感じさせない指揮ぶりだ。1stヴァイオリンを向くことが多かったのが印象的。(対向配置)
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