細川俊夫 ★★★☆☆
プロコフィエフ ★☆☆☆☆
シベリウス ★★★★☆
2015.10.21
[指揮]篠﨑靖男
[ピアノ]金子三勇士
[管弦楽]大阪交響楽団
細川俊夫:セレモニアルダンス
セルゲイ・プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調op.26
ヤン・シベリウス:交響曲第1番ホ短調op.39
アンコール(ピアノ) バルトーク ハンガリーの5つのスケッチ 第1曲
ザ・シンフォニーホール
席 3階バルコニー RRC 指揮者の横 1,000円(高い席は6,000円)
この席は固定椅子ではないため、後ろに動かせる。足を自由に伸ばせるので、とても座りやすい。
聴衆が座っている席は、全体の7割くらいか。バルコニー席は1~2割しか座っていない。
前回の児玉さんのブルックナーがほぼ満席だったのとは雲泥の差だ。
細川さんの曲
不思議な雰囲気で、雅楽の匂いも感じさせる。悪い感じではない。
弦楽合奏だが、ピチカートが時に微妙にずれていたように聞こえた。冒頭を含み。
プロコフィエフ
最初のクラリネットソロ(首席の村瀬司さん)の音色が素晴らしいのに驚いた。ふくよかであり、芯はしっかりしていて透明感もある。しかし、2nd が入るとアンサンブルが乱れ、外れたような音も聞こえたりして興ざめ。
1楽章のピッコロは、音楽ではないような聞こえ方だった。
1楽章の聞かせどころのカスタネットは、ピアノと拍が目立ってずれていたと思う。何故?
ピアノは、「ひ弱」という印象。力強さはもちろん、繊細さも感じられない。聞こえるべき音も聞こえなかったような気がする。ただし、アンコールのバルトークはよかった。光と影。力強さと繊細さも感じられた。
篠﨑さんは頑張っていたが、残念だった。
シベリウス
この曲が名曲だということや、フィンランディアと同時期に作曲されたのだということを認識できるなかなかの演奏だ。指揮の篠崎さんは素晴らしい。オーケストラがもう少ししっかりしていれば名演になった。出だしがそろわなかったり(弦のみのときも含めて)、指揮者の音を止めるようにというような指示があってもすぐに止まらない楽器があったり、ホルンから微妙な音が出たり、終楽章のティンパニのトレモロが、最初はゆっくりでだんだん早くなる不自然さ(作曲者の指示? しかし、他の演奏を聴くと、今日のような極端な変化は聞こえない)があったりしたところが耳障りだった。
曲自体は堪能できたので、よしとしよう。
8月に聞いた藤岡さん指揮、関西フィルの演奏ではこの曲の良さが伝わらなかったが、その不全感は解消された。篠﨑さんの力量はたいしたものだ。
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