2015年10月10日土曜日

京都市交響楽団 広上淳一 ソン・ヨルム プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番 シューベルト グレート 他 2015.10.9 第595回定期演奏会

★★★★☆

第595回定期演奏会

日時:2015年10月9日(金)7:00pm 開演

出演者:広上 淳一(常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー)
ソン・ヨルム(ピアノ)

ベルリオーズ:序曲「海賊」op.21
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調op.26
シューベルト:交響曲第8(9)番ハ長調「ザ・グレイト」 D.944

アンコール カブスキン エチュード

会場:京都コンサートホール・大ホール
席 3階 RC 2列目 3500円の定価から、確か1割の会員割引。
ピアニストの顔が見える時間は全体の4分の1くらいか。
ピアノ協奏曲の場合、ソリストを見たいならP席にすべし。

8割5分程度の入りか。このプログラムは金曜日の1日のみの公演なのに、寂しい限り。昨年の、連日売り切れがなつかしい。プログラムも良いと思うが、なぜだろう。営業努力!

さて、本題。
京響は、広上さんが指揮をするときはいつも素晴らしい演奏をする。アンサンブルの乱れはなく、金管の破たんも殆どない。盛り上がりや感動を呼ぶことも少なくない。
本日も、このセオリーは、生きた。
広上さんがいうように、確かに世界水準だ。ただし、ほかの人が指揮するときは必ずしもそうではない。

ベルリオーズ。なじみがなかった曲だが、心地よい演奏。曲も興味深い。

プロコフィエフ。ソン・ヨルムさんは、器用だけれども、もう少し力強さと、音の透明感やきらめきがあった方が良いように思う。良い演奏ではあるけれど、つい、なじんでいるアルゲリッチさんと比較してしまう。もう少し繊細な曲の方が似合うようだ。アンコール曲はとてもよかった。あと、グリーンの背中を出したしどけないドレスはよい趣味だ。おなかもスリム。(ヒラリーさん、ごめんなさい。)
京響も、そつなくこなし、クラリネットの出だしから、管楽器、弦楽器の破たんもなかった。

シューベルト。心地よい、平和と喜びの演奏。ただし、もう少しドラマチックだったらな、という気持ちは残した。

シューベルトは、拍手が速すぎる。少し余韻を味わってからの拍手としてほしい。音が切れる前の拍手は最悪だ。

そうそう、今日初めてすり鉢型の配置にしたとプレトークで広上さんが言っていた。そうした方が音がよくなると確信している様子。客演のときもこのすり鉢型としたいということだ。
こちらは3階バルコニー席なので、音響的にはあまり関係ないような気がするが、奏者の様子が他の奏者に遮られることが少なくなったようで、喜ばしい。

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