★★★★★
2017.7.16
[指揮]広上淳一(常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー)
[Vn]ピンカス・ズーカーマン
ブラームス:大学祝典序曲op.80
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調op.61
ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調op.90
料金 S5,000 A4,500 B3,500 P2,000
京都コンサートホール
広上さんが、プレトークで、今日がズーカーマンさんの誕生日、そこで、演奏の後にサプライズでハッピーバースディを演奏するので、手拍子をください、そうするとアンコールが期待できそう、などと話していた。(実際、手拍子はあったがアンコールはなし。)
意外なことに、広上さんは、この曲を演奏するのは、今日が4回目(2回公演の第一回である昨日が3回目)だという。学生の時にこの曲の指揮をするために勉強した、その青臭い感じがあって・・ などと話していた。
大学祝典序曲は旺文社の大学受験ラジオ講座で聴いていたが、その曲がブラームスとは知らなかったという、これまた意外なお話だ。
大学祝典序曲は、ホルンのエキストラさんがソロを吹いた時など、音がきれいに聞こえず、少し残念。
ベートーヴェンは、さすが巨匠という名がふさわしいズーカーマンさん、素晴らしい。しかりした音で、時に透明感、ときに豊かさ、時に切なさ、といったふうだ。音色も好みだ。
出だしの中山さんのティンパニもたまらない。無造作に見えるが絶妙だ。この曲、このティンパニで、よくもなり、平凡にもなる。
今まで聴いた中で(録音も含めて)、いいな、といえる演奏は、昨年の五島みどり+広上淳一+京都市交響楽団 と、今日の演奏と、2回だけだ。
ブラームスも、圧倒的な名演だ。
この曲も、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲と同様に、つまらない演奏で聴くと、本当につまらない。その対極にあるのが今日の演奏だ。
クラリネット、持ち帰る時に時間の余裕があまりなく、マウスピースの付け替えをみるのも興味深い。小谷口さんはかなり忙しそうだ。筒井さんは、セカンドの方がファーストよりも遅れて入ることが多いせいか、余裕を見せながら付け替えていた。
それにしても、広上さんの音楽づくりには、いつも脱帽だ。
曲のあと、真っ先に立つよう指示されるのは、小谷口さんだろうと勝手に思っていたが、実際には、垣内さんだった。それも良しか。2番目が小谷口さんだったが、指名を周囲の人に確認してから立っていた。クラリネットのソロが始まった時に広上さんはニコニコしながら指揮していたのだが・・・
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