★★★★★
2016.9.28
ピアノ
アリス=紗良・オット
グリーグ:叙情小曲集より
グリーグ:ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード ト短調 op.24
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
アンコール グリーグ ペールギュントより 山の魔王の宮殿にて
サイン会あり
会場 兵庫芸文センター 大ホール
席 1階バルコニー R2の5 くらい 5,000円(一番高い席)
わりと良い席。時にピアノの支柱が顔にかかるが、ひどく気になるというほどではない。
もっとも、手元は全く見えない。
Rバルコニーのステージに近い席は、ピアノリサイタル向けだ。
7~8割の集客か。
しかし、サイン会はかなりの盛況だった。
演奏に先立ち、黄色いドレスで登場したオットさんが、マイクを持った。
時間に追われる現代社会、グリーグの小品が憩いの場になる、というような趣旨と理解した。日本語は4か月目というが、不自然さは全くない。日本語が国際語でないことを実感させる。声は、けっこう低いトーン。すらっとしており、身長は170くらいか?
残響はかなり少ない。そのため、声は、非常に聞き取りやすい。京コンとはえらい違いだ。
さて、演奏。「素晴らしい」に尽きる。音が生きている。音の輪郭ははっきりとし、ときにきらめき、時に地を這う。細身の体から、信じられないほどのダイナミックな表現が繰り広げられる。まさに、現代社会のオアシスだ。
足は素足。お辞儀は、柔軟体操のように、深い。グリーグの終演後は、小走りに舞台を出入していた。
後半のリストは、衣装も黒に変え、照明もかなり落とし(表情もはっきり見えない)た演出だ。
演奏は、グリーグ同様申し分ない。緩徐部分でも緊張感を保ち、退屈させない。
アンコールのグリーグも絶品。この曲がこんなふうに響くとは。素晴らしい。
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