評価 ワーグナー ★★★☆☆
ブラームス ★★★★★
京都市交響楽団 第585回定期演奏会
曲 ワーグナー さまよえるオランダ人 序曲
ジークフリート牧歌
リエンツィ 序曲
ブラームス 交響曲第4番
指揮 飯守泰次郎
場所 京都コンサートホール
席 2階 R3-16
このあたりが、一番良い席のような。オーボエの真横あたり。
料金 3150円 (会員価格1割程度割引らしい)
完売とのことだが、空席がちらほら。(いつもどおり。)
ワーグナーは、菅も弦も繊細さとキレがいまひとつのような感じ。リエンツィ序曲は、金管、時には木管も微妙。金管がぎこちない。時に、フレーズの最初の音が「そろってる?」と感じたり。ワーグナー特有の官能が・・・ (もっとも、官能性を出しにくい曲でもあるな)
飯守さん得意のワーグナーらしいが。
ブラームスは、名演。京響さんは、ときどき名演がある。
冒頭の第一主題からぐっと引き込まれる。第一主題を凡庸に演奏すると、曲全体が死んでしまうが、心に染み入る演奏。金管もうまく調和している。途中から拍手をしたい気分だが、クラシックなのでぐっとこらえる。
第2楽章、小谷口さんのクラリネットが、いつもながら素晴らしい。(ワーグナーでは出番なし。) 区切りがつくとマウスピースを外してスワブを2度とおし、マウスピースをもどしたところで、ちょうどソロの始まり。綱渡りのように見えるが、きっと、計算ずくなのだろう。
第2楽章が終ると、最後尾右列に、バイオリンを持った奏者が戻ってきて、二列目左の奏者まで受け取っては渡してを繰り返す。弦が切れたのだろうが、管楽器の方ばかりを見ていて、気がつかなかった。不覚。
しかし、3人ほどの奏者が弾ける状態に構える前に、飯守さんは第3楽章開始。(気づいてた?)3人ほど少なくとも、音に違和感なし。3人は、順次演奏に入っていく。見ていて興味深い。
第3、4楽章ともに言うことなし。圧倒的な音、音、音。豊かで暖かい。キレもある。
音楽を聴く喜びに浸った。
そうそう、今日は、ワーグナーもブラームスも、ティンパニが素晴らしかった。中山航介さん。
飯守さんは、しなやかではなく、ガクガクとでもいう動きだが、出てくる音は、しなやか。左手での各パートへの合図がいい。
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