スメタナ:交響詩「モルダウ」
タン・ドゥン:水の協奏曲~ウォーター・パーカッションとオーケストラのための(武満徹の追憶に)~
武満徹:ウォーター・ドリーミング~フルートとオーケストラのための
ブリテン:歌劇「ピーター・グライムズ」から「4つの海の間奏曲」op.33a
タン・ドゥン(指揮)
藤井はるか(パーカッション)
中山航介(京響首席打楽器奏者/ウォーターパーカッション・アシスタント)
福山直子(京響打楽器奏者/ウォーターパーカッション・アシスタント)
清水信貴(京響首席フルート奏者)
京都コンサートホール・大ホール
右側2階バルコニー28
5000円(S¥6,000 A¥5,000 B¥4,000 C¥3,000)
水の協奏曲は、見た目も楽しそうなので、いつもより奮発した。正解。
お客さんの入りは、8割強くらいか。なじみの少ない曲が並んでいるからだろう。
そうそう、今日は、小谷口さん、高山さん、中野さんはお休みだった。
タン・ドゥンさんは、にこにこ顔で、親しみを感じる。
モルダワ。
名演。最初のフルートからうっとりする。昨日の大フィルとは違うなと思いつつ聴いていた。中川佳子さん、とてもよい。曲の表情、緩急、運び方も申し分ない。こんな素晴らしい曲だったんだ、と感じさせる演奏だ。煩悩が洗い流されるような気がする。タン・ドゥンさんも、目立った指示を送るタイプ。それも楽しめる。
水の協奏曲。
途中、少し単調に感じるところもあったが(単調な刺激の反復は眠気を催させるというのが通説のようだ。)、見た目も楽しめる曲だ。最前列に、打楽器奏者が3人。真ん中と両端。それぞれが水を入れた大きなボウルを前に、水を使って奏でる。まず、観客席の藤井さんが、水のような音を出しながら(金属製のポットのような形のものを弓でこする)、舞台に進み、舞台に上がる。斬新。
残念ながら福山さんは見えない位置だったが、中山さんはよく見える。しかし、練習、たいへんだったろうな。確かに水。汚れのない水。
ウォーター・ドリーミング。
武満さんの曲は、これまであまり楽しめたことがない。しかし、この曲は不思議なリラックスに導く。宇宙に流れる生命の水がテーマらしい。
4つの海の間奏曲も、なじみのない曲だが、よい表情で演奏してくれた。
京響も、今日は、非常に安定していた。
終わったあとの藤井さんの笑顔が印象的。
また、ウォーター・ドリーミングが終わった後の中川さんの高らかな拍手も印象的。清水さんの演奏が素晴らしかったということだろう。
京都の秋の音楽祭始まる |
ホールの隣りの植物園 |
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