2015年7月20日月曜日

PACオーケストラ  歌劇椿姫 指揮佐渡裕 2015.7.20

★★★★★

ヴェルディ 椿姫

ヴィオレッタ: テオナ・ドヴァリ 
アルフレード: チャド・シェルトン
ジェルモン:  高田智宏

指揮 佐渡裕
管弦楽 PACオーケストラ

席 B 4階A44 (最前列) 9000円 (Aは12000円)
満席らしい。

歌手は、主役級3人とも、かなりよい。高田さんは、ドイツのキール歌劇場専属歌手だそうな。並の日本人歌手とは違うということだろう。ドヴァリさん、シェルトンさんも、素晴らしい。ただ、シェルトンさんは雰囲気からいうと脂ぎった中年男性(ごめんなさい)という感じではあるが・・・

管弦楽もほとんどストレスなし。エキストラでホルンの岩井理紗子さんも来ていた。ほとんどエキストラの常連。欲をいうと、オーボエがもう少しなめらかな方が好み。

難は、1、2幕の舞台背面のスクリーンに流れた映像。人が動く動画などもあったが、せっかくの舞台を台無しにしていた。

なんにせよ、オペラを堪能できた。来年が楽しみだ。

それにしても、10回公演で、毎回ほぼ満員とすると計2万人くらいがお客さんになるということ。昔イタリアの人が作った音楽が、今、はるか離れた日本でこれだけ客を集めている。
かなりすごい数字だ。

台風が去り、梅雨も明けて、本物の青空





2015年7月18日土曜日

NHK交響楽団 2015 大阪公演 マイケル・フランシス 樫本大進 ブラームス 二重協奏曲 交響曲第1番 2015.7.18

★★★★☆

[指揮]      マイケル・フランシス
[ヴァイオリン] 樫本大進
[チェロ]     クラウディオ・ボルケス
NHK交響楽団

ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 op.102
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68

アンコール ハンガリー舞曲第4番

2015.7.18

会場 ザ・シンフォニーホール

3階 指揮者の真横あたりの3階 LCC

5000円くらい(7000,5000,3000となっている)


やはり、国内オケで、N響は一歩抜きんでている。
特に目立つ乱れもなく、端正に演奏する。
ホルンが目立つブラームスの交響曲1番でも、うまく(一か所女流プレイヤーの出だしが少し大きかった気がしたが.)吹いている。
東京の人がうらやましい。
でも、クラリネット、オーボエ、ティンパニは、京響さんの方が良いな、

二重協奏曲。樫本さんのヴァイオリンは、さすがではあるが、音にもう少し腰の深さがほしい気がした。チェロは素晴らしい。
交響曲。出だしが少しあっさりしていたが、徐々にうまく盛り上がっていた。終楽章のトロンボーンのソフトな音色が心に残る。終楽章は申し分ない。

もう少し重厚な演奏が好みなのと、深みがもう少し欲しかったのとで、★は4つとした。





2015年7月12日日曜日

日本センチュリー交響楽団 十束尚宏 千住真理子 シベリウス チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 他 2015.7.12

評価 ★★☆☆☆

千住真理子 ドラマティック・コンチェルト! ~デビュー40周年記念~

2015年7月12日(日) 14:00 開演
[指揮]     十束尚宏
[ヴァイオリン] 千住真理子
[管弦楽]    日本センチュリー交響楽団

シベリウス:交響詩 「フィンランディア」op.26
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.47

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35

アンコール  サラサーテ ツィゴイネルワイゼン

会場 ザ・シンフォニーホール

席 3階 RRE4 
4500円(6000,4500,3000となっている。)

P席と、2,3階席のP席近くは、発売しなかったらしい。(すべて空席)
それをのけると9割強の入り。まずまずの人気。

フィンランディア。まずまずの演奏。ちょっと金管が?
 
シベリウス。千住さんの音に伸びや、どっしりした感じがない。時々表面だけ鳴っているような音もする。??という箇所もいくつか。う~ん。及第点に達しない。
2013年11月24日に、兵庫芸文で聞いた、ヒラリー・ハーンとネルソンス、バーミングハム市響の印象がいまだ強い。比較するのは気の毒というものか・・・
でも、頑張ろう、千住さん!

チャイコフスキー。こちらは、うってかわって音に伸びも出て、なかなかよい。京響とやった川久保さんよりはだいぶよい感じだ。しかし、オケが雑。

アンコールは、のびやかに弾いていて、まずまずだった。

4500円は、高いな。3000円の席にすればよかった。



2015年7月9日木曜日

アンサンブル・ウィーン=ベルリン 2015.7.9

★★★★☆

●日時
2015年7月9日(木)19時00分開演
●出演者
アンサンブル・ウィーン=ベルリン(木管五重奏)
 
 カール=ハインツ・シュッツ  (フルート)ウィーンフィル
 クレメンス・ホラーク      (オーボエ)ウィーンフィル
 アンドレアス・オッテンザマー(クラリネット)ベルリンフィル
 リヒャルト・ガラー        (ファゴット)ウィーン交響楽団
 シュテファン・ドール      (ホルン)ベルリンフィル

●演奏曲目
バーバー:「夏の音楽」op.31
メンデルスゾーン:「夏の夜の夢」木管五重奏版
フェルステル:木管五重奏曲op.95
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲「アメリカ」木管五重奏版(シェーファー編)

アンコール 2曲

●会場
  いずみホール
  9割強の入りか。ちらほら空席。

●席
  前から2列目の右端近く
  常時顔が見えるのはシュッツさん(正面)とガラ―さん(横顔)
  たまに人影から離れてホラークさんとドールさんが見える。
  オッテンザマーさんは、後ろ姿しか見えない。残念。せっかく若く、さっそうとしているのに。
  半年ぶりにドールさんを見て、懐かしい気がした。

さて、演奏。音は申し分ない。素晴らしい。
しかし、バーバーの曲にはついていけず、真夏の夜の夢はオーケストラと違ってなじめない。
フェルステル、初めて聞くが、木管五重奏用に作曲されただけあり、各楽器のかけあいなどたのしかった。
ドボルザークは、弦楽四重奏に慣れた耳には新鮮な感じで、1楽章のファゴットが主題を奏でるところなどなかなかよかったが、だんだんいい気持になり、眠気を催した。まあ、眠れそうなほどに心地よい演奏だったということだろう。

先週聞いた金管12重奏の方が、天国的な響きもあって、よかったな。

拍手がやまず、アンコールを2曲演奏してくれた。(曲名知らず。掲示もなし。)こちらは、どちらも楽しめた。1曲目は演奏中に足で床を叩く箇所もあって、なかなかよかった。

そうそう、アンサンブルは見事だが、お辞儀はばらばらだったのが印象的。まあ、お辞儀がそろうことを期待しているわけでもないが。



  
いずみホールへの道

外壁等の改修工事中でした

2015年7月5日日曜日

ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団 ザンデルリンク ベートーヴェン 交響曲第5番、第7番 2015.7.4

評価 ★★★★★(★5つ)

2015.7.4(土)

[管弦楽]ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
[指揮]ミヒャエル・ザンデルリンク

ベートーヴェン:歌劇 「フィデリオ」序曲
ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調  op.67

ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 op.92

アンコール ロッシーニ:ウイリアムテル序曲

会場:ザ・シンフォニーホール
席 P席 一番前 真ん中より少し右(座った位置が)

10,000円。一番高いのは12,000円で、二番目の値段

お客さんは8割弱か。
去年のゲルギエフさん(マリインスキー)より、少し多いとの印象。

ザンデルリンクさんは、たまに楽譜に目をやる程度。自動的に? スコアをめくっていくタイプ。
動作はなかなかかっこいい。。1st violin の方を向いて指揮しているときにも、後方のティンパに左手で指示を出したりしていた。

さて、演奏。

フィデリオが始まり、弦の音色の明瞭さに驚いた。

全曲をとおし、音色は重厚。これがドイツのベートーベンとでもいったふうだ。国内オケでは気になるホルンだが、音は安定し、出すぎることも隠れることもなく、さすがである(一度、えっと思ったこともあるが大きなことではない。) 少し気になったのは、5番のファゴットの出だし部分程度。

特に、7番は怒涛のような名演。早く目が覚めてしまったが故の寝不足も完全に吹き飛んだ。
オーボエの運指やらよく見える席でもあり、効果的にオーボエが楽曲に取り込まれていることがよくわかる。残念ながら、奏者(7番の1stは女性)の顔は曲が終わるまで見ることがでいなかったが・・・

7番が終わり、引っ込んでいたトロンボーンの方やらホルンの方やらが再度舞台に。アンコールへの期待が高まる。
驚いたことに、何度目かにザンデルリンクさんが袖から入って指揮台に向かう途中に、トランペットが高らかにうたい、曲が始まった。初めて見る趣向だが、かなり感じはよい。

貧乏な私だが、1万円の価値はあった。




2015年7月4日土曜日

ベルリンフィル12人の金管奏者たち 2015.7.2

★★★★★

2015年7月2日
京都コンサートホール
8000,5000,3000とあって、5000円の席。2階最前列の右寄りだが、特に問題なし。
ほぼ満席
5000円が大きな価値を持つひと時だった。


冒頭、サラさんが、3人の友達を紹介するといい、ジャーマンブラスの○○さん、△△の□□さん、◎◎の◇◇さんを紹介。(つまり、ベルリンフィル9人の金管奏者と3人の仲間、というのが正確)

音は、天国的な響きとでもいうか。音が重なり、一つの虹のようになる。

ある時は澄んだ音色。ある時は太く重厚な音色。ある時はきらびやかな音色。

素晴らしいというほかない。

サラさんが、日本語であいさつしたり、進行したりしていた。たいしたもんだ。でも、We are going to Hollywood. などと英語で言った時のほうがかっこよかったな。
サラさんのホルンも、豊かで伸びのある音で、言うことなし。

曲については、もっとバッハを! と思った。
後半の映画音楽やらタンゴやらも、良いのだが、このメンバーからして、もったいない感じ。

アンコール、2曲やってくれ、大サービス。
1曲目途中から手拍子する人たちがいたが、せっかくの音を妨害するので、感心できない。
2曲目は更なる手拍子。途中でサラさんが手を動かして、やめろ、はじめろ、と合図をしていた。
それにしても、サラさんは愛想が良い。P席や横の席にもきちんとあいさつしていた。天性のものだろうな。ホルンを持ってのダンスは今一つだったが。