2015年8月26日水曜日

HJリム ベートーヴェン ピアノソナタ 8,21,14,23番 2015.8.26

★★★★★★ (5個で名演だが、通常の5個を凌駕しているので6個とした。)

[ピアノ]HJリム

ベートーヴェン:4大ソナタ

ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 「悲愴」 op.13
ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 「ヴァルトシュタイン」 op.53
ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 「月光」 op.27-2
ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 「熱情」 op.57

アンコール 
  ワーグナー、リスト:イゾルデの愛と死
  ショパン:子犬のワルツ
  ショパン:黒鍵のエチュード 作品10-5
  HJリム:アリランファンタジー
  ラヴェル:ラ・ヴァルス

会場 ザ・シンフォニーホール

席 B19 (前から2列目ややL側) 全席3,000円
(1階のみ販売)
後ろをきちんと確認はできなかったが、おおむね満席と思う。

これまで、何十回かベートーヴェンのピアノソナタを聴いたと思うが(何百回はいっていないと思う。まあ、100回くらいはあるかもしれない。)、いい曲と思ったことはあっても、すごい曲だと感じたことはなかった。
今日、その理由がはっきりした。それは、演奏がつまらなかったから。

リムさんの演奏は、とにかくすごい。速さ、感情の起伏。音楽が生きている。長い髪や腕が舞う。緩徐楽章でもぼおっとさせられることはない。表情もとても良い。たまにキーがきちんと押さえられていないこともあったような気もするが、大きな問題ではない。ベートーヴェンさんのメトロノーム指示どおりにえんそうしているそうだが、ベートーヴェンさんも、こんな風に演奏したかったのではないか、という気がする。(曲によっては不可能な速さなので、ベートーヴェンさんのメトロノームはくるっていたという人もいるが、どうだろうか。)

批評家さんの論評には賛否両論あるが、否の方々は保守的にすぎるのだろう。
明日からは、音楽プレーヤーのバックハウスさんを消してリムさんにしよう。

アンコールも、5曲。腱鞘炎にならないのかな、と心配する。いずれも、音楽の精神が乗り移って演奏しているかのような演奏。リムさんの作曲らしいアリランファンタジーの不思議な響きも心地よかった。

終演後のサイン会では、気さくにファンと一緒に写真を写してくれていた。(カメラ持って行けばよかった。スマホはあったけど。)

来年も来てくれないかな。

そうそう、ユーチューブで見た時には、スリムで小柄という印象だったが、実際は、少しぽっちゃりした感じ(太っているわけではない)だったのが意外だった。
見慣れた黒い衣装と長い髪は、そのままだった。パンプスは多分12~13センチくらいのヒール。
そして、拍手を受ける時のポーズは、しっかりと板についていた。







0 件のコメント:

コメントを投稿