第1部 ★★★★☆
第2部 ★★★☆☆
2015.8.11
【第1部】
◆アンダーソン:舞踏会の美女
Leroy Anderson:Belle of the Ball
◆菅野 祐悟:永遠の土【世界初演】
◆菅野 祐悟:箏と尺八と管弦楽のための協奏曲~Revive~ 【関西初演】
【第2部】
◆シベリウス:交響曲第1番 ホ短調 作品39 【生誕150年記念】
Jean Sibelius : Symphony No.1 E minor Op.39
アンコール
エルガー: 2つの小品 第1曲 夕べの歌
指揮:藤岡幸夫
筝 :遠藤千晶
尺八:藤原道山
会場:いずみホール
2階席 Lの2列目19だったか。
ほぼ満席。たいしたものだ。着物のお客さんがいつもより多めに思うが、筝をやってる人たちかな。
藤岡さんが指揮台に上がるやいなや、拍手も続いているところに、演奏開始。度肝を抜かれる。
舞踏会の美女が終わると、マイクを持って「司会と指揮は(順番逆だったかな。コンサートの最後で藤岡さんと関西フィルのテレビ番組を宣伝した時は「司会と指揮」と確かにいっていた。)藤岡幸夫」などと話し、また驚き。多分、このシリーズのコンサートのときは、いつもこんな様子でやっているのだろうな。永遠の土は、今日のために委嘱した曲だと藤岡さんが言っていた。
このあと、作曲者の菅野さんから言葉をもらう。中学生のころ頭の中に音楽が鳴っていたが、それは世にない音楽。その音楽をつくりたいので作曲家を志した。天才かも。
さらに、演奏前に、遠藤さんと藤原さんから一言(というかワンスピーチ)ずつ。遠藤さん曰く、演奏前は話したくないが(そうだろうな)「大人の事情で」話すことになったのだという。藤岡さんに頼まれて断れなかったということか。遠藤さんは伝統的な13弦の筝を愛用している、響きが好きだから。今は、オケとの共演も多く、そのため30弦もある筝もできている。この曲は、作曲者の菅野さんが遠藤さんに相談しながらつくった。藤岡さんによると、遠藤さんのための曲。藤原さんからは、3楽章がノリノリなので洋装にしたなどといったお話。
さて、菅野さんの曲。いずれも分かりやすく心地よい曲だ。筝やら尺八やらの演奏を見ていると、けっこうかっこいい。筝の柱を動かして出す音の音程を変えているらしい。不思議な音となる部分もあって、なかなかよい。ただし、協奏曲の方では、演奏者が拍手(というか手拍子というか)する部分がかなり長く、それも何度か出てきていた。楽器の音色が手拍子に隠れたし、しつこかった。
そうそう、筝の音は、力強い響きだった。
筝も尺八もチューニングに加わっていなかったが、いつものことなのかな。
第2部のシベリウス。
藤岡さんはシベリウスが好きだという。
しかし、出だしがきちんとそろらなかったり、出だしの音がへんに大きかったり。藤岡さんが左手を握っても音が切れない楽器がいくつかあったり。
熱演はよくわかるが、深みにかけている印象も。テンポが単調なのかな・・・ それとも曲自体の問題か・・・ よくわからない・・・
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