評価 ★★★★★(星5つ)
京都市交響楽団 第587回定期演奏会
シベリウス:交響幻想曲「ポヒョラの娘」op.49
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調op.16
アンコール(ピアノ) グルック(編曲 ズガンパーティ) 「精霊の踊り」
グリュンヘルト 演奏会用パラレーズ 「こうもり」
ニールセン:交響曲第4番「不滅」op.29
指揮 オッコ・カム
ピアノ ナレ・アルガマニヤン
場所 京都コンサートホール
席 3階 RB-1-7
オーボエのやや前。ピアニストの顔が、わりとよく見える。もっと左に行くとみにくいだろう
ピアノ独奏のときは、かなり良い席のような。
例によって完売というが、席が埋まっているのは9割強か。
料金 3500円(会員割引をうっかりして使わなかったらしい。窓口で買ったので、会員かどうか聞いてくれなかったようだ。)
プレトークで、オッコ・カムさんが、京都には京響があって素晴らしいというような意味のことを言っていた。半分社交辞令にしても、ありがたい話。そして、今年は、ニールセンとシベリウスと、ともに、生誕150周年。シベリウスは、非常に真面目に作品を作り、作品も真面目だが、ニールセンは、作品中にユーモアもあるという。確かにそうだな。
通訳してた人、「グリーグにはハ短調の交響曲などいろんな作品があるが、ピアノ協奏曲がよく演奏される。」というのを、グリーグの交響曲という部分をはしょって、単に「交響曲などいろんな作品」云々と言ってたな。
さすが、オッコ・カムさんだけあって、今日の京響は、かなり良い。
シベリウスから、弦が、芳醇さ、えぐるような低音の響き、繊細さなど兼ね備えて、素晴らしい。
さて、グリーグ。ナレ・アルガマニヤンさんは、力強があり、繊細さもある。陶酔の表情もよい。時に目をつぶる。中山さんティンパニも締まっている。感動を呼ぶ。2楽章のホルンの入りで音が少し濁ったのを除くと、私の耳には完璧か。ナレ・アルガマニヤンさん、まだ25歳。晩成ではないが、大器。成長が楽しみ。
ニールセン。圧倒的な演奏。最初のチューバが決まったのも印象的。2つのティンパニ(席からは1つしか見えないが)も、申し分がない。時に入る小谷口さんのクラリネット、小谷口さんと鈴木さんのハーモニーも絶品。ニールセンの音楽、音の重層感が、すごい。一度、トロンボーンが入る部分で、そろっていなかったことを除けば、ほぼ完璧。
オッコ・カムさんは、楽譜を見ている時間が長いが、きちんと音楽をつくれている。とても善人そう。
めずらしく、小谷口さんが鈴木さんとにこにこ話していた。ニールセンの演奏前には、一緒に、さらっていた。仲は、きっと、良いのだろう。
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