評価 ★★★★☆
演奏 大阪フィルハーモニー交響楽団
指揮 井上道義
ヴァイオリン 神尾真由子
曲目 チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲
ショスタコーヴィチ 交響曲第4番
場所 フェスティバルホール
席 2階 5列 18 B席 5,000円
1年ほど前に建てかえが終わったフェスティバルホール。
中に入るのは、今日が初めて。
天井も高く、どっしりとした高級感がある。
しかし、中にウォータークーラーが見つからなかったが、ないのだろうか?
いつも、芸文会館やら京都ホールやらでは愛飲しているのに。
ホール内は、開放感がある。2階5列といっても、そう遠い場所ではないとの印象。芸文会館3階前列と同じような感じかな。
舞台後ろに席がないのが残念。パイプオルガンがなければ、つくらないのかな。
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲では、井上氏はタクトを持たずに暗譜で指揮。
演奏はきれいに聞こえた。ただし、心に染み入るような情感までは感じない。
はからずも、途中何度か眠くなってしまった。
岩城宏之さんが、確か、エッセイに、岩城さんはコンサートを聴きにいったときは、寝ることが多く、名演のときと、ひどい演奏のときは起きている。寝るのは、とびきりの名演とまではいかないけれども良い演奏のとき、というような意味のことを書いていたような気がする。
眠くなったのは、良い演奏だったから、ということで、許してもらおう。
そうそう、1楽章が終わったときに、少なからぬ人が拍手していた。
日本のクラシカルミュージックコンサートでは、楽章ごとには拍手しないのが礼儀とされているようだけど、いったいどうしたことだろう。
井上氏首席就任記念なので、この曲を聴いた事ことのない人が沢山義理で来ていたということかな。
ショスタコーヴィチは、素晴らしい。
去年だったか、大フィルのブルックナーで、ホルンの外れ方がひどくて、曲を台無しにしていたけど、今日は、ホルンのソロもきれいだった。同じ人かな。指揮者によって気合が違うのかも。
井上氏は、去年、京響のブルックナーで見たときよりも動きが時に大きいが、しなやか。
終演後、最初に、井上氏が立つよう合図したのがファゴットの人で、そう、この曲、ファゴットソロがとても目出つ。バスクラリネットも目立つ。打楽器の入れ方もうまい。チェレスタもそう。
(この曲は、譜面を置いて、タクトを持って指揮していた。)
プログラムに、井上氏が「あなたはこの曲の終わりでの虚無をまとった孤独で自由な世界を、涙を秘めて抱きしめることができるのだろうか。オーケストラと未来をかけて、全身をかけて取り組みます。」と書いているけど、確かに井上氏の気を感じた。この曲の最後のほうは、なんだか底のない不安という感じもするが。
実は、大フィルも、けっこう実力があるのかも。
写真の全体がフェスティバルタワー。その下の部分がホールになっている。
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