2017年9月24日日曜日

ドビュッシー弦楽四重奏団 小谷口直子 モーツァルト クラリネット五重奏 他

★★★★★

[演奏]ドビュッシー弦楽四重奏団
[Cl]小谷口直子(ゲスト)

オール・モーツァルト・プログラム

ディヴェルティメント ヘ長調K.138
クラリネット五重奏イ長調K.581
レクイエムニ短調K.626(弦楽四重奏版)(P.リヒテンタール編)

アンコール
ハイドン The seven last words of christ より ソナタ7番 op51

最前列の真ん中あたり。
4500円。高くはない。

ディヴェルティメントは、ごきげんな感じだ。アンサンブルも緻密。
クラリネット五重奏は、涙が出そうな演奏だ。小谷口さんは黄緑のスカートのドレス。クラリネットを主にひざの向かって右側に構えて吹いていた。斜めだと思うが、特に違和感はないのかな。演奏を終えて退席する時に落とした緑のスワブを拾ったのがご愛敬。曲を終えた時に、四重奏の人たちが、皆、よくできましたスマイルをみせてくてれいた。

レクイエムは、最後の方は、モーツァルト風だがモーツァルトでないという気がするが、どうだろうか。(どれだけモーツァルトに沿って補作したか解明もされていないようだし。)

アンコールのハイドンは素晴らしかった。





2017年9月18日月曜日

PAC管弦楽団 佐渡裕 メシアン トゥーガンラリラ交響曲 2017.9.16

★★★★☆

佐渡 裕
ピアノ  ロジェ・ムラロ
オンド・マルトノ  原田 節
管弦楽  兵庫芸術文化センター管弦楽団

プログラム
メシアン:トゥーランガリラ交響曲

演奏前に佐渡さんが、原田さんをステージに呼び、お話。
オンド・マルトノについてだが、オンドは、waveのフランス語という。
マルトノは、この楽器を発明した人の人名。

恥ずかしながら知らなかったが、マルトノさんは、チェロの奏者で、それがこの楽器にも反映しているらしい。右手で弦、左手で計器?を操作する。鍵盤のようなものもついているのだが、あれは何???
倍音も響くよう設計されているらしい。確かに音色は心地よい。
真空管を使っているそうだが、今や、真空管は骨董品になりつつあるように思える。生産もなくなるだろうし。どうする?

そうそう、曲について。
悪くはないが、凄くもないと思う。
演奏も、悪くはない。

しばらくぶりのPAC。人がどんどん変わっているのが難点。愛着を持ちにくい。まあ、佐渡さんはずっとおられるが・・・

京都市交響楽団 ラフマニノフ 交響曲第2番 他 2017.9.17 京都の秋音楽祭開催記念コンサート

ショパン ★★★★☆
ラフマニノフ ★★★★★★

[指揮]広上淳一(京都市交響楽団常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー)
[Pf] ルーカス・ゲニューシャス
 [管弦楽]京都市交響楽団

すぎやまこういち:序奏MIYAKO

ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 op.21
ピアノアンコール 
   デジャトニコフ Echoes from the Theatre より Ⅴ Chase Rondo

ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 op.27

ラフマニノフは、とびきりの名演。満点を5つ★としているが、それを凌駕しているので、6つ★とした。
京響さんは、広上さん指揮だと、やはり、素晴らしい。
深い情感と不思議なエネルギーを感じる演奏だ。
1~2年前に聴いた京都大学交響楽団の演奏もすごかったけど(魂が入っている)、今日は、魂に素晴らしい技量も加わった恐るべし演奏だ。

垣内さんは、前回から、頭髪をなぜか黒くしている。座り方は相変わらずヤンキー座りだけど。どうしたんだろう。
曲を終え、広上さんは最初に小谷口さんに近づいて立つよう合図。3~4年前のショスタコーヴィチ以来のクラリネットを掲げるガッツポーズがきまっていた。(ショスタコさんの時よりも少し上げ方が少なかったようには思うが)
小谷口さんの音色、いつもと違って真っすぐ的だった。それも良い。

ショパン、ルーカスさんの音はシャープというよりは柔らかく抱かれたという表現があてはまる。(好みとしては、シャープな音)
しかし、アンコールになると、一転して、シャープさも表出されていた。やはりただ者ではない。

すぎやまさんの曲は、今日のために委嘱されたものだという(終演後、リーフレットを読んだら書いてあった)ドラマチックに作ってあり、聴いて心地よい。

そうそう、冒頭に、着物を着た市長さんがあいあつをしていた。

今日は台風。京都への影響は、開演当時、まだほとんどなかったと思う。













2017年9月3日日曜日

京都市交響楽団 アクセルロッド 幻想交響曲 死と変容 他

★★★★☆

日時:2017年9月3日(日)2:30pm 開演
会場名:京都コンサートホール・大ホール
出演者:ジョン・アクセルロッド(指揮)

武満徹:死と再生~「黒い雨」より
R.シュトラウス:交響詩「死と変容」op.24
ベルリオーズ:幻想交響曲op.14

お客さんは8~9割。少し残念。2回公演になってからは、マーラーの8番以外は満席はないのでは?

今日の京響は、3曲とも緻密さが今ひとつという印象だった。

武満さんとシュトラウスは、聴いていて少し疲れる演奏。

ベルリオーズは素晴らしい。
音の一つ一つが生きているとでもいうような演奏だ。
二楽章や三楽章でのアクセルロッドさんの穏やかな表情が印象的。
小谷口さんがSクラを吹くのを、多分、初めて見た(というか聴いた)。あたりまえだが心地よい。いつもSクラを吹く玄さんよりも柔らかい感じで、穏やかな音色だ。
ティンパニを4人で演奏するのもなかなか見応えがある。
演奏後、横に並んでいる鈴木さん、小谷口さん、中野さんの表情が明るく、「よくできました。」といった雰囲気だった。
アクセルロッドさんの合図でイングリッシュホルンのお二人がまず立ち上がる。次は高山さんかと思っていると小谷口さんだった。その次が鈴木さんで、鈴木さんの意外そうな表情が印象的。