2015年1月24日土曜日

京都市交響楽団 大阪特別公演 広上淳一 プロコフィエフ 交響曲第5番 他 2015.1.24

京都市交響楽団 大阪特別公演

評価
 グリンカ、プロコフィエフ   ★★★★★ (星5つ)
 ラフマニノフ          ★★★☆☆ (星3つ)

指揮 広上淳一
ピアノ 横山幸雄

曲  グリンカ:歌劇 「ルスランとリュドミラ」序曲

    ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調

    プロコフィエフ:交響曲 第5番 変ロ長調

アンコール ヴォカリーズ:オマージュ・ア・ラフマニノフ
        ラフマニノフ:幻想小曲集 作品3 より 第2番前奏曲「鐘」

会場 ザ・シンフォニーホール

席  RB7
    ピアニストの顔は、見えたり見えなかったり。見えてる時間の方が長い。
   当然、ピアニストの手元は全く見えない。

料金 B席 4,500円 (一番高いのがA席55,00円)

お客さんは、7割強程度か。2階席(後方)は空席ばかり。かなりさびしい。

グリンカは、冒頭から、弦、菅、ティンパニともに、混じりけがないような音色。京都のホールとは音色が違うような。ホールのせいかな。中山航介さんのティンパニは、いつもどおり、ピュアな感じがとてもよい。

ラフマニノフは、凡庸な演奏。ピアノに繊細さ、スケールの大きさ、麗しさ、など感じられない。広上さんも、楽譜ばっかり見てた。アンコールは悪くなかったか。

プロコフィエフは、かなり完成された演奏、といったふうで、素晴らしい。ここでは広上さんはあまり譜面見ず、動きもしなやかに踊るようだ。プロコフィエフが「わたしの第5交響曲は自由で幸せな人間、その強大な力、その純粋で高貴な魂への讃美歌の意味を持っている。」と書いたそうだが、まさにそんな演奏。第4楽章では小谷口直子さんのクラリネットがとても心地よい。広上さんが、曲が終わって最初に立つよう促したのが小谷口さんだった。ちょっととまどったような様子で立ち上がっていた。

こんな素敵な演奏会だが、客があまり入らないのはどうしたことか。大フィルは2回公演にもかかわらずフェスティバル(ここよりかなり客席が多い)がほぼいっぱいだったというのに。お値段も大フィルよりも安めのようなのに。

近くでは演奏中に話し声が聞こえていたし、最前列では寝ているおば様もいたし。ふーっ・・・

2015年1月18日日曜日

千住真理子 イザイ無伴奏ソナタ 全曲演奏会 2015.1.18

評価 ★★★★★(星5つ)

千住真理子 イザイ 無伴奏ソナタ 全曲演奏会

アンコール バッハ 無伴奏パルティータ 第3番より プレリュード

場所 兵庫県立芸術文化センター 小ホール

B席 3,000円

満席。買うときに出遅れたので、ソリストを背中から見る席となった。(残念)

このホール、はじめてだけど、最下段の椅子が立つ床と、奏者が立つ床とが同一。最下段で見たかった(聴きたかった)な。

千住さんが、、著書に、苦しんでいた千住さんをイザイの音楽が救ってくれたという意味のことを書いておられたので、ぜひ聴きたいと思っていた。佐渡さんとPACのマーラー第2と同じ時間帯だが、千住さんをとる。

しかし、イザイのよさは、まだ、私にはわからない。4,5,6番の演奏は素晴らしく、心に響くものもあったが、それでも、わからない。
CDで聴いていたベンヤミン・シュミットさんの演奏(世評は悪くない)は、音符を並べているだけという感じで、千住さんの演奏は、それとは較べようもなく良いが、しかし、それでもわからない。
アンコールのバッハの方が、心に染み入る。

いずれ、また、千住さんのイザイを聴こう。

会場で著書を買って、サインももらい、満足して帰宅。

演奏の後も、笑顔を絶やさず、素晴らしい。

2015年1月17日土曜日

東京大学音楽部管弦楽団(東大オケ) 第100回定期演奏会 大阪 2015.1.17

評価 ★★★★☆(星4つ)


田代俊文 指揮

東京大学音楽部管弦楽団(東大オケ)
(第100回記念定期演奏会 大阪公演)


曲  シューベルト ロザムンデ序曲
   シューベルト 交響曲第8番「未完成」
   マーラー 交響曲第5番

    アンコール マーラー  花の章

開場 ザ・シンフォニーホール

席  2階バルコニー R 側 指揮者の少し後ろ 前から2列目
    1,500 円(自由席)

8~9割埋まっている。たいしたもんだ。ゲルギエフさんの時よりも客が多い。


東大オケは、はじめて。どんな実力か、わくわくムードで開場へ。

開演前のアナウンスで、1月17日の震災に言及。安堵。

田代さんは、ロザムンデと未完成は暗譜。マーラーは楽譜を置いていたが、あまり見ない。

ロザムンデで、あなどれないな、と思う。木管の音色がいまひとつだけど。

未完成は少し眠くなる。音色がもう一つだからか?

マーラーは、名演。田代さんの指揮ぶりが素晴らしかった。
冒頭、トランペットが(緊張してただろうな)、一音かすれたり、一音詰まったりしたので、どうなることやらと思ったが、杞憂。
トランペットの1stの学生さんも、3楽章以後は調子があがっていた。ただし、独自の強弱をつけるような気がする。息の柱がしっかりしていないような。
ホルンの1stの学生さんは、素晴らしい演奏。音が詰まったかんじのときもちょっとあったが、音の太さがあり、外すこともなく(多分。外したのは他の人だよね、きっと)、音楽を支えた。音色はいまひとつか。しかし、下手なプロよりはよっぽどいい。まあ、音色もすごければ、一流プロ並みということになる。
クラリネットと、オーボエに、もう少しふくよかさがほしいが、学生さんだし。
ただ、気になったのは、1楽章と5楽章のフォルテの部分で、各楽器の音が、殺しあって、何がなんだかわからない聞こえ方になっていたこと。こういうこともあるんだ。
クライマックスはかなりの盛り上がり。音楽のよさが、そこにあった。

アンコールの花の章も、しっとりとして、しめくくりとしても、とてもよかった。

最近聞いた日本センチュリー(指揮飯森さん)のマーラー5番よりも価値は高い。

1,500円で、満足できる演奏会だった。

学生さんのブログを見ると、昨日(金曜日)の昼間に東京から移動してきている。(晴天の下の富士山写真)昨日は、みなさん、早退あるいは欠席なのかな。明日は日曜なので、月曜日はきっと登校か。


2015年1月15日木曜日

PACオーケストラ 第75回定期演奏会公開リハーサル 2015.1.15

演奏 兵庫芸術文化センター管弦楽団
指揮 佐渡裕
曲   マーラー 交響曲第2番
場所 兵庫芸術文化センター

席  2階前列 少し右

午後3時から4時15分くらいまで公開リハーサル

開場(2時半)の10分くらい前に到着し、スマートフォンで、ドンファン(カラヤン)を聞きながら待つ。けっこう長い列だ。60歳を超えている雰囲気の方々と、中年以降の女性の方々が多い。それ以外は、ちょっと例外的。事後に佐渡さんが、1100何人かが来場したと言ってた。リハーサルなのに、すごい集客。(もっとも、会員限定無料だけど。)

佐渡さんは、グレー系の服と、ショートブーツ。例によって、椅子に座り、ここぞというときに椅子から立って指揮。(もっとも、今日は立ってる時間が長かった。) オーケストラには、日本語、英語(らしい)、フランス語(らしい)で話していた。(声がよく聞き取れず。) ベルリンフィルとのコンサートの際のインタビューでも達者に英語をしゃべっていたので(You know. が多かったけど)、かなり語学力が高いのかな。オーケストラのメンバーに話すときは、包容力があるような雰囲気を感じた。
オーケストラのメンバーも、カラフルで、いいね。

さて、演奏。何箇所かを繰り返しながら、1楽章から3楽章まで演奏。ホルンが気になったほかは、音色も音の響きも悪くない。これまで何度か聴いてきた佐渡さんの指揮(他の曲)も気に入っていた。しかし、何回も聴いた好きな曲だけれども、眠くなる。何故? よくわからないが、この演奏がこちらの感性と合わないのかな。
帰りしなに、スマホに以前から入れていたショルティ-シカゴを聴くと、眠気もなく、素晴らしい感じだった。この違いはどこから?