評価 ★★★★☆ (星4つ)
大野和士 指揮 京都市交響楽団 2014.12.28
リー・シューイン(ソプラノ)
池田 香織(メゾソプラノ)
西村 悟(テノール)
須藤 慎吾(バリトン)
京響コーラス
曲 ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ
ベートーヴェン 交響曲第9番
会場 京都コンサートホール
席 RB2-6
料金 B席 2,700円 (コンサートホール会員で1割安い気がする。)
9割5分くらいの入りかな。チケットは売り切れとのこと。
ラヴェルは、色彩感もあって、とてもよい。
第9は、演奏がやわらかな感じで、緊迫感がもっとほしいところ。(といっても、聞き手の好みの問題だろうな。)
冒頭から、イメージの中にある第9よりも、柔らかな音。もう少し、管にも弦にも鋭さがあったほうが、宇宙的な響きに感じられ、好みに近い。
終楽章で、歌が入ると、さすがに、盛り上がる。バリトンの須藤慎吾さんが歌い始めたときが、感動的だった。素晴らしい。大野さんは、合唱の方を向き(つまり、オーケストラよりも上方)、腕も振り上げた。指揮者のスケールが大きくなるのと同時に、演奏のスケールも大きくなった。
バリトンの須藤慎吾さんが、とてもよかった。人間の声は、最高の楽器の一つと実感できた。
京響コーラスも、素人の耳には、かなり水準が高いように聞こえた。
(歌手の音量が大きくなるとき、歪んで聞こえたが、会場の音響が悪いせい?)
ティンパニの中山航介さんは、いつもどおり、キレがよく、時に透明感のある音を出し、音楽に深みと躍動感を与えてくれた。
大野和士さんは、時々腕とタクトを振るわせる熱演。暗譜でした。
そうそう、PACの四方恭子さんがコンマスをしていて、驚いた。
ドイツで200年近く前に生まれたこの音楽が、毎年日本中で鳴り響いていることを思うと、感慨深い。
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