2018年2月4日日曜日


2018.2.3
[クラリネット] 小谷口直子
[ヴァイオリン] 杉江洋子
[チェロ] 上森祥平
[ピアノ] 塩見亮

[曲目]
湯浅譲二:クラリネット ソリテュード
武満徹:カトレーンII
 Toru Takemitsu: Quatrain II

メシアン:時の終わりへの四重奏曲
 Olivier Messiaen: Le Quatuor pour la fin du Temps

京都コンサートホール アンサンブルホール
全席自由 3000円

全席自由なので、早めに着くよう行動し、開演1時間くらい前に着。
意外と前の人は少なく10番くらいか。
最前列に座った。
当日券も売ってはいたが、9割くらいは埋まっている。
一昨年くらいだったか、小谷口さんが中山航平さんとやったときには、確か3分の1くらい? しか埋まっていなかったのを考えるとえらい違いだ。曲目の違いかな。

湯浅さんの曲は、同時に2つの音が鳴っているかのような特殊奏法らしい。不思議な曲。プログラムにだったが、伴奏のピアノを依頼するお金もないので、クラリネットだけの曲で、卒業試験に臨んだ、孤独な状況だったと書いてあったように思う。
武満さんの曲は、相変わらずよくわからないが、眠気を感じさせなかったのはさすがだ。
メシアンの曲は、厭世的なものではなく、世が終わり新しい世が始まるというものだ、とこれもプログラムに書いてあったような気がする。鳥のさえずりを擬しているとわかる部分もあるが、全体的にはよくわからない感じ。ロマン派で、メロディーが完熟し、その後は違う音楽を目指しているのだろうが、よくはわからない。

終わった後、この曲には、あとのアンコールは適さないということで、アンコールはなし。いつも聴衆が小谷口さんの写真を撮るから今日は小谷口さん側が撮るということで、会場の写真撮影。ホールの女子職員? がキヤノンで撮影。2回くらい露出に失敗したところがご愛敬だ。

最後は出演者が、豆とチョコの袋詰め(といっても、小をひとつづつ)したものを配っていたが、小谷口さんのところばかりに人が集まっていた。


2018年1月21日日曜日

京都市交響楽団 2018.1.21 ジェームス・ジャッド プロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲第2番 惑星

★★★★☆
2018.1.21
京都市交響楽団
[指揮]ジェームズ・ジャッド
[Vn]木嶋真優
[合唱]京響コーラス

プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調op.63
  アンコール ふるさと(アレンジ 木嶋真優)

ホルスト:組曲「惑星」op.32

2階バルコニー R側 舞台前

木嶋さんは、なかなかすごい。プロコフィエフは、豪快な弾きっぷりで、堪能。アンコールでは透き通った音色が素晴らしい。すでに風格を感じる。

惑星もなかなかだ。火星の大編成による迫力。海王星の静叙。早いパッセージで、チェレスタが音を飛ばしていたのが気になったが。木管やヴァイオリンでも音がきちんと拾えているのだが・・・



2018年1月20日土曜日

NHK交響楽団 ダーヴィト・アフカム ドン・ファン モーツァルトピアノ協奏曲20番 ラヴァルス他 2018.1.20

★★★★★
2018.1.20

神戸文化ホール
指 揮 ダーヴィト・アフカム
ピアノ 小山 実稚恵
管弦楽 NHK交響楽団

リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ドン・フアン」作品20
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466
(アンコール ショパン マズルカ 67-4)
リヒャルト・シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」組曲
ラヴェル:バレエ音楽「ラ・ヴァルス」

S席6000円 2階前から3列目L側3つめ
N響にしては安い。

さすがN響。弦は澄み、金管が安定して響く。
アフカムさんの指揮は初めて聞くが、なかなかの実力。

特に、ラ・ヴァルスは名演だ。タンバリンの奏者が踊り?ながら鳴らしていたのが印象的。
モーツァルトの小山さんは、のっぺりした音とでもいおうか。アンコールのマズルカも生き生きした感じが出ず、残念。ベートーヴェン、ブラームス向きなのではないかな。




ロイヤル・コンセルトヘボウ交響楽団 ダニエレ・ガッティ マーラー交響曲第4番 バッハ チェロ協奏曲第1番他 2017.11.17

★★★★★
2017年11月18日
京都コンサートホール

[指揮]ダニエレ・ガッティ
(ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団首席指揮者)
[チェロ]タチアナ・ヴァシリエヴァ 

ハイドン:チェロ協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VIIb-1
マーラー:交響曲第4番 ト長調(ソプラノ:マリン・ビストレム)

B席 2甲バルコニー後ろの方 前列 62番くらだったかな。17000円。かなり高い。
ちなみにS席は25000円

ハイドンの冒頭で驚いた。玄の音が、ありえあいほどに気持ち良い。
ソリストの音色も、絶妙だ。

マーラーは、出だしの官のアンサンブルが、魔術のようで素晴らしい。
ホルンが活躍する楽曲だが、ホルンも、音色といい安定感といい、申し分ない。

欲を言うと、ソプラノがもう少しくっきりさを出してほしかった。
ハイドンの曲作りはかなり良い。
マーラーの曲作りは、技量の高いオーケストラなのに、今一つという印象だった。心に踏み込む感じとか、天上で安らぐ感じとか、もっと出ていてもよいのにと思った。



メシアン アッシジの聖フランチェスコ(演奏会形式) 読売日本交響楽団 カンブルラン 2017.11.23

★★★☆☆
2017.11.23

指揮:シルヴァン・カンブルラン
管弦楽:読売日本交響楽団

天使:エメーケ・バラート
聖フランチェスコ:ヴァンサン・ル・テクシエ
重い皮膚病を患う人:ペーター・ブロンダー
兄弟レオーネ:フィリップ・アディス
兄弟マッセオ:エド・ライオン

オンド・マルトノ ヴァレリー・アルトマン=クラヴリー
         小川遥(はるか)
         大矢素子
 (正面の高い特設ステージに乗っていたのが小川さんかな)

B席9000円
SS席(値段不明)からあり、S席1300円(会員価格。一般はプラス1000円)
ほぼ満席に見えた。

クロークに、キャリーバッグやら大きなバッグやらをもった人が並んでいた。気合を入れて遠方から来たのだろうか。

演奏は、午後1時から午後6時40分ころまで(休憩2回、第二幕は2時間連続)

予想通り、少し昼寝した。しかし、第二幕ではほとんど寝ず、第三幕では全く寝ていない。だんだんこの音楽に慣れたということか。

「歌」のメロディーが、伝統的なものとかなり異なり、なじみにくい。
楽器だけなら、もっとなじみやすいのだが。

ソプラノのエメーケ・バラートさんの声は絶品とでもいうべき素晴らしさだ。
オーケストラも、さすが読売さんで、音のずれが少なく、透明感がある。(たまに雑に聞こえた部分もあったが)

オンド・マルトノが3台あるというので、ステージ上を探してみたが、1台しかない。左右からもそれらしい音が聞こえるが、見当たらない・・・  と思っていると、第三幕になり、やっと、3階バルコニーのステージ寄りに置かれていることに気づいた。奏者は見えない。

鍵盤打楽器が5台使われていて、印象的だ。
オンド・マルトノは、マイクで音を拾っている。電子音的な色彩が強くなってしまって、今一つだった。

見ているとなかなか楽しいが、音楽としては、もう一つ、ひたることができない。