2017年5月21日日曜日

大阪フィルハーモニー交響楽団 井上道義 前橋汀子 ブルックナー 交響曲第9番 他 2017.5.21

ショーソン、マスネ ★★★★★
ブルックナー    ★★★★☆

指揮     井上道義
ヴァイオリン 前橋汀子
大阪フィルハーモニー交響楽団

概ね満員。
1階バルコニー席 前列10あたりだったか。時々座るお気に入りの席だ。
確か、5000円(前橋さん登場なので、奮発して一番高い席)

ショーソン:詩曲 *
マスネ:タイスの瞑想曲 *
アンコール曲
  バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番より ガヴォット

ブルックナー:交響曲第9番
(*ヴァイオリン:前橋汀子)

前橋さん、黄色いドレスで登場。
前橋さんのヴァイオリンがうたうと、会場全体の空気が張りつめ、その音に否応なしに手中する。音色は硬くなく、豊か。
さすが、大御所だ。素晴らしい。
アンコールのバッハも、引き込まれていくような申し分のない演奏。

ブルックナーは、曲の歌わせ方が素晴らしく、秀演だ。この曲の第4楽章が書かれずに終わったことが、本当に残念。
終わったあとに井上さん、両腕でガッツポーズもとっていた。
ただし、1昨年頃に聴いた、児玉さん指揮の大阪交響楽団のこの曲の方が完成度が高かった気はする。

惜しむらくは、ホルン(ワーグナーチューバ)のエキストラの人と思うが、時に変わった音を出していたこと。
腹立たしいのは、曲がしっとりと終わった直後に拍手を始めた人たちがいたこと。何とかならないものか。最近、どの会場でも目に余る気がする。





2017年5月20日土曜日

京都市交響楽団 ブルックナー 交響曲第5番 高関健 2017.5.20

★★★☆☆

[指揮]高関 健(常任首席客演指揮者)
ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調(原典版)

1階27の26くらい。悪くはない。全体を見渡すことができる。顔も隠れない。音も自然な感じで聞こえる。
A席4500円。

席が埋まっているのは、ざっとみて8割くらいだろうか。(2階は見えないけど)不人気曲ということだろうか。

演奏が始まって驚いた。曲が生きていない。ばらばらでまとまりがない印象だ。今日の高関さん、いったいどうしたんだろう。
そのまま3楽章まで進んだ。音のキレも悪い。ぼおっとしたかんじ。
4楽章に入り、クラリネットのソロが響くと、がぜん曲が命を持ち始めた。そしてフィナーレへ。やはり、小谷口さんは偉大だ。
最後、管と打楽器の首席が順に立った場面では、中山さんへの拍手が一番大きく聞こえた。さすがである。


2017年5月19日金曜日

大阪交響楽団 チャイコフスキー 交響曲第1番 ベートーヴェン プロメテウスの創造物 序曲 ニーノ・ロータ トロンボーン協奏曲 他

ベートーヴェン ★★★★☆
ニーノ・ロータ ★★★☆☆
チャイコフスキー ★★★★☆

[指揮]オーラ・ルードナー(ヴュルテンベルク・フィル首席指揮者)
[トロンボーン]ファブリス・ミリシェー(ミュンヘン国際コンクール優勝)
[管弦楽]大阪交響楽団

ベートーヴェン:バレエ音楽「プロメテウスの創造物」序曲 op.43
ニーノ・ロータ:トロンボーン協奏曲
(アンコール・トロンボーン)ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ

チャイコフスキー:交響曲 第1番 ト短調 op.13

ザ・シンフォニーホール
1000円の席(ネット予約のみ購入可)
3回RRC7くらい 8~9割の入場者だ

ベートは、明るく軽快でほっとできる秀演だ。
ニーノは、きれいに演奏していたが、曲に深みを感じない。アンコールはよい雰囲気。
チャイは、20代の作曲だ。4、5番のような華美さはなく、深い情感が感じられる。

指揮のルードナーさんは、かなりの力量だ。曲の命を正しく表現している。ただものではない。
大阪交響楽団も、相当の潜在力を持っていると感じられる。素人にとっては耳障りな点はなく、心地よい演奏だ。例によってクラリネットの首席の音色は素晴らしい。関西では京響の小谷口さんに続く人ではないだろうか。