2016年10月30日日曜日

プラハ国立歌劇場 魔笛 2016.10.29

★★★★★

2016.10.29

モーツァルト 魔笛

指揮:リハルド・ハイン Richard Hein
演出:ラディスラフ・シュトロ

プラハ国立歌劇場

ザラストロ: イヴォ・フラホヴェツ Ivo Hrachovec
タミーノ:アレシュ・ブリスツェイン Ales Briscein
パミーナ:マリエ・ファイトヴァー  Marie Fajtova
夜の女王:ヴァッシリキ・カラヤンニ Vassiliki Karayanni
パパゲーノ: ミロッシュ・ホラーク Milos Horak

S席 15,500(フェスティバルホールの会員割引で14500円くらい)

2階席の前から2列目だったが、実質は1階。普通にイメージする2階席は、ここでは3階席だ。

オーケストラ、よいが、ビットの中が、この客席からは見えない。気のせいか、音もビットの壁で防音されてしまっているような・・・  聞いていて特にストレスはない。
歌手は、どの歌手も見事。欧州と日本との文化や層の厚さの違いを感じる
時に、「サントリー」などのギャグも織り込み、なかなか考えた演出だ。


ユリアンナ・アヴデーエワ ピアノ・リサイタル 2016.10.16

★★★★☆

[ピアノ]ユリアンナ・アヴデーエワ

<プログラム>
J.S.バッハ:イギリス組曲第2番 イ短調 BWV807
ショパン:バラード第2番へ長調 op.38
ショパン:4つのマズルカ op.7(ナショナル・エディション)
ショパン:ポロネーズ第6番 変イ長調 op.53「英雄」

リスト:悲しみのゴンドラ
リスト:凶星!
リスト:リヒャルト・ワーグナー-ヴェネツィア
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調

アンコール:ショパン ワルツ第5番
        リスト  リゴレット
       ショパン  マズルカ第10番

ザ・シンフォニーホール

A 7,000円 B 5,000円 C 3,000円 
私は、5000円のオルガン席

残念ながら席は4~5割くらいしか埋まっていない。
しかし、演奏は見事。
特に、英雄ポロネーズは、堪能できた。
ただ、リストは、曲に深く入り込んでいない感じがしてしまったが・・・


ドレスは、どちらかというと地味な緑と黒。










2016年10月27日木曜日

京響ふらっとコンサート 第7回 クラリネット四重奏 アルビノーニ ソナタ モーツァルト ディヴェルティメント第5番 小谷口直子ほか 2016.10.27

★★★★★

京響ふらっとコンサート 第7回(60周年記念)

2016.10.27

クラリネット四重奏

小谷口直子(京響首席クラリネット奏者) 
鈴木祐子(京響クラリネット奏者)
筒井祥夫(京響クラリネット奏者)     
玄 宗哲 (京響クラリネット奏者)

+ 宝蔵寺のお嬢さん


フォスタン・ジャン=ジャン:ギスガンドリー
久石譲:君をのせて
アルビノーニ:ソナタ 
モーツァルト:ディヴェルティメント第4番 から
鈴木英史編:フォスター・ラプソディー
ロジャース(高橋宏樹編):「サウンド・オブ・ミュージック」メドレー

アンコール:アメイジング・グレイス

場所 宝蔵寺(本尊阿弥陀如来の前)

無料

約1時間のコンサートだった。

定員50名(申し込み開始初日の昼に電話すると、まだ間に合った。翌日、京響のサイトを見ると、すでに定員に達したと書いてあった。)

運よく申し込めてラッキーだった。

阿弥陀如来の前での演奏も、なかなかに雰囲気があってよい。教会で演奏された?アルビノーニも、阿弥陀如来は包み込む。
インドから伝わった仏教の傘の中で、ヨーロッパの教会で生まれた音楽が響く。この世の不思議さを感じる。

さて、演奏。
聞いてストレスを感じるところのない緻密なアンサンブルだ。
きっと仲もよいのだろうな。
4人とも、申し分がない。
小谷口さんの音は、実は、しっかりとした芯があることをあらためて実感した。よく歌っているし。

小谷口さんの語りは、昨年(だったかな)の中山さんとムラタでやったときよりも、かなり滑らか。ムラタの時は原稿読んでたところもあったのとは段違いだ。ムラタのときはかなり緊張していたのだろうか。

宝蔵寺のお嬢さんはクラリネットをやっているそうで(ぱっと見だと、大学生くらいか)、フォスターの時に加わって5重奏となっていた。音も京響の4人と溶け込んでいて、なかなか達者なようだ。宝蔵寺のすぐ近く(ラウンドワンの隣り)に居宅があって、ラウンドワンが騒がしいので、ぞんぶんに音出しができるそうな。将来はクラリネットで身を立てたいという意味のことを話していた。
小谷口さん曰く、プロになろうと思うまでは楽しく、プロになろうと思ってからは地獄。でも、演奏しての楽しみもある。演奏自体の楽しさ。仲間と協働。聞きに来る聴衆。(というような話だったように記憶している。)

これが無料とは信じられない。
来年も続けてほしい。3000円くらいの料金としてもよいのではないかな。






2016年10月9日日曜日

マリインスキー歌劇場管弦楽団 ゲルギエフ オネーギン 2016.10.8

★★★★★★

オペラ オネーギン
(チャイコフスキー)

2016.10.8

指揮:ワレリー・ゲルギエフ
管弦楽:マリインスキー歌劇場管弦楽団
合唱:マリインスキー歌劇場合唱団

オネーギン:アレクセイ・マルコフ(バリトン)
タチヤーナ:マリア・バヤンキナ(ソプラノ)
レンスキー:エフゲニー・アフメドフ(テノール)
オルガ:エカテリーナ・セルゲイエワ(メゾ・ソプラノ)
グレーミン侯爵:エドワルド・ツァンガ(バス・バリトン)

ロームシアター京都

C席 2階R2の18くらい 9000円

9000円の席。高い席は38000円だと、今日チラシでみて、改めて驚く。
私の席は、バルコニー席で椅子の向きは舞台から90度ずれているものの、舞台の8割~9割くらいは見えており、ビットの中のオーケストラも結構見えて、かなり良い席だった。
客は8割くらい。
主催者さん、もっと頑張らないと。

今日の公演は、総合舞台芸術の一つの頂点だ。

ストーリーは特別面白くはないが、管弦楽、声楽ともに素晴らしい。
管弦楽につて、特に、ホルンをはじめとする金管は、日本のオーケストラとは根本的に違う感じた。残響が少ないホールで輪郭がはっきりと聞こえる部分はあるのだろうが、音は溶け合い、時に個性を主張し、弦も、木管も、申し分がない。さすが、世界の一流オーケストラだ。

歌手についても、声の質、音量、情緒など、これ以上はないのではないか。

最後に舞台に上がっていたゲルギエフさん、最初は表情を変えなかったが、幕が閉まる前は軽くうなずき、満足そうな表情だった。。