2015年6月6日土曜日

歌劇「フィガロの結婚」-庭師は見た! 指揮・総監督 井上道義 2015.6.6

★★★★☆

歌劇「フィガロの結婚」-庭師は見た!

日時 2015年6月6日(土曜)午後2時~

指揮・総監督 井上道義
演出 野田秀樹

管弦楽 兵庫芸術文化センター管弦楽団

アルマヴィーヴァ伯爵 ナターレ・デ・カロリス
アルマヴィーヴァ伯爵夫人 テオドラ・ゲオルギュー
スザ女(スザンナ) 小林沙羅
フィガ郎(フィガロ) 大山大輔
ケルビーノ マルテン・エンゲルチェズ
マルチェ里奈(マルチェリーナ) 森山京子
庭師アントニ男(アントニオ) 廣川三憲

場所 兵庫県芸術文化劇場

席 4階最前列 真ん中付近 9,000円(高いほうから2番目)
ほぼ満席のようだ。

これは、「フィガロの結婚」ではなく、「フィガ郎の結婚」といった方がいい。
部隊を黒船が来た長崎とし、伯爵夫婦と伯爵家で働くケルビーノの3人が外国人で、他は日本人という設定。日本人は、日本語で歌うことも多い。歌詞と字幕は全て野田さんの手になるらしい。歌詞がきちんと音符にマッチしている。大したものだ。
「庭師は見た」の庭師のモノローグもなかなかに良い。
フィガロに、日本で新しい命を吹き込んだといってよいのではないか。
かなり楽しめる演出になっている。
途中、指揮の井上さんにもセリフがあったのには驚いた。極めて斬新。(結婚祝いの額の話になったとき、「高いよ。10万円」というようなことをとおりの良い声で言っていた。

外国人3人と、小林沙羅さんの歌唱はかなりのもの。森山さんもまずまずだが、他はもう一息か。大山大輔さんの声はオーケストラに負けていた。他の日本人歌手は、更に負けていた。

PACの演奏は、特にストレスなく聞けた。ほっ。

井上さんは、食道がんの手術の後のはずだが、例によって、愛嬌とエネルギーがあふれているふうだった。さすがだ。

反省すべきだったのは、3000円をケチらないで、ワンランク上の席にしておいたほうがよかったかな、ということ。

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