2015年4月25日土曜日

Trio Pathetique 中山航介 小谷口直子 村中宏 トリオ・コンサート 2015.4.25

評価 ★★★★☆

クラリネット 小谷口直子(京都市交響楽団)
パーカッション・ピアノ 中山航介(京都市交響楽団)
ファゴット  村中宏(京都市交響楽団)

パーカッション(賛助出演)角 武

ベートーヴェン クラリネットとファゴットのための3つのディオ より 第1番
グリンカ Trio Pathetique (悲愴三重奏曲)
ほか

会場 京都コンサートホール 小ホール(アンサンブルホール ムラタ)

席 前から5列目くらい 真ん中近く。幸い前列に人はなく、開放的な雰囲気となった。

自由席で、2700円(会員価格。正規は3000円)

お客さんは半分くらいか。残念。

楽しく、心地よいコンサートだった。
いつも、ティンパニで感動をくれる中山さんは、実はピアノも達者。最近聞いた横山幸雄さんよりも感じがよく、音楽的に勝(まさ)っているようだ。
小谷口さんも、いつものようなうっとりする響き。(速いパッセージできちんと聞こえないところがあったような・・・)
村中さんも、実は達人(「実は」などと失礼な言葉だな。ごめんなさい。)だ。
はじめて聴く曲がほとんどだったけど、曲としては、ソロマリンバのための「マーリン」が、宇宙的とか原初的とかいえそうな響きで、心に残る。あんな音楽をよく作曲できると感心。また、スティック4本持って、左右に動きながら、よく演奏できるなとも感心。

演奏の後、小谷口さんがいつも満面の笑みを浮かべていたのも印象的。クラリネットと打楽器のためのソナタのあと、中山さんと小谷口さんが抱き合ってたのも記憶に残りそうだ。あと、プログラムが終ってアンコールの前に、京響の会員になるよう中山さんが勧誘していたときに「てんぱって」と言って村中さんが替わって続けてもいたな。
そうそう、村中さんが、マイクを使った曲(TRaInspOrt)のあとで、最初からしくじったというようなことを言っていたが、どこをしくじったのか全くわからず。(知らない曲を聴くことのメリットだね。失敗が気にならない。)

服装は、小谷口さんが、ベージュ(白?)のパンツと、ベージュに牡丹のような花がいくつかかかれたワンピース?(少し中国風か)。男性は、黒いパンツにダークグレーのシャツ。意外と中山さんは中年体型になってきているなどと感心していた。

まあ、楽しい雰囲気で、良かった。
来年もあるといいな。


駅からホールに至る途中の植物園。ツツジが満開


三階は、さすがに眺望が素晴らしい。
ところで、
京都大学生存圏研究所とこの3人の音楽家とはどんなつながりなのだろう


2015年4月19日日曜日

ランスへの旅 指揮 アルベルト・ゼッダ ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団

評価 ★★★★★

ランスへの旅 ロッシーニ

日時 2015年4月18日(土曜)午後3時~

場所 フェスティバルホール(大阪)

席 3階1列32(S席) 17,000 (1,000円割引)

ほぼ満席らしい(2階席は見えなかったが。)

曲も、オーケストラも、歌手も、よかった。素晴らしい。
これぞ音楽の醍醐味。

指揮のゼッダさんは、ロッシーニの権威で87歳という。背筋が少し前かがみになってきているが、まず2時間、休憩25分をはさんで45分、指揮をしていた。「凄い」に尽きる。
オーケストラは、かなり良い。東京の新国立劇場で演奏を聴いた某オケとは段違いだ。(ワーグナーの方が、演奏が難しいのかもしれないが。)
歌手。外国人若手3人は、ちょっと音が不安定だったところもあったようには思うが。かなり良かった。日本人も、伊藤貴之さんはそれに負けず。老田裕子さんと石橋栄実さんもよかったが、ターチャ・ジブラッゼさんやイザベラ・ガウディさんが外に出す声量が10とすると、9くらいの感じだった。日本人の限界なのかな。






2015年4月13日月曜日

読売日本交響楽団 シルヴァン・カンブルラン ブルックナー 交響曲第7番 他 2015.4.12

評価 ★★★★☆

指揮=シルヴァン・カンブルラン
バリトン=小森 輝彦

リーム:厳粛な歌-歌曲付き <日本初演>
ブルックナー:交響曲 第7番 ホ長調

会場 東京オペラシティ コンサートホール

席 3階R1-42

6割くらいの席が埋まっている程度。思ったより、かなり空席が多い。
また、この席に普通に座ると、舞台の半分弱しか見えない。

リームは、感じは良いが、いまひとつ良く分からない。

ブルックナー。
演奏時間は約61分。けっこう速め。
演奏は悪くはないが、感動するには至らない。宇宙的な響きやどっしりとした感じが、足りない。
フルートとクラリネットは良い音だった。弦もきちんと鳴っていたと思う。
金管はけっこう雑。ホルンの出だしで音が大き過ぎたところや、トランペットがちょっと雑なことがあったところや、ワーグナーチューバの出だしが微妙だったりしたところなど、気にはなったが、管楽器がひどく外すことはなかったように思う。
京響さんやら大フィルさんやらと水準はあまり変わらないようだ。

カンブルランさんは、時々楽譜を見る。ページをめくるのは半自動的なときと、楽譜を見ながらという時とがあった。大柄で、動作はしなやか。見ていて感じのいい動きだ。



東京オペラシティ地下1階にはこんな空間がある