評価 ★★★★☆
兵庫芸術文化センター管弦楽団(PACオーケストラ) 2014.7.21
歌劇 コジ・ファン・トゥッテ (女はみんなこうしたもの)
指揮 佐渡裕
小川里美、フイリン・チュウ 田村麻子 キュウ・ウォン・ハン ジョン・健・ヌッツォ 町英和
会場 兵庫県立芸術文化センター
席 4階 4C18 C席7,000円
楽しいといえば楽しい喜歌劇。
しかし、女性蔑視との批判を受けないのかな。女性をもてあそぶとは何事、とか。
男性二人が、それぞれの婚約者の愛と貞節を確かめるために、変装して婚約者達に近づき、だます、という内容なので。
もっとも、もらったプログラム? に、書かれていたが、(記憶なので誤解があるかも)初演当時は、もともとの恋人同士の組み合わせで結婚すると想定するのが当然だったそうな。しかし、現代では、女性たちが、男性優位論者たち、ひいては、モーツァルトや脚本を書いたダ・ポンテに復讐を遂げることを求める女性演出家もあるという。
さすがに、1790年の初演から220年以上も生き延びているだけあって、素晴らしい音楽。
演奏は小気味よく(例によってホルンの乱れが少し気になったが)、歌も心地よい。CDで聞くと耳障りな気もするソプラノのかん高い響きも、ホールでは自然に聞こえ、他の音域の声と溶け合ってもいる。
バリトンのキュウさんが歌ったとき、天井からミシミシ歪むかのような音が出ていた気がするが、気のせいか。
しかし、字幕を見ながらだと、音楽に集中できないというのが難点だな。朝比奈隆さんが、いくつものオペラの日本語版を書いたというが、実際に、その訳詞で演奏されることがあれば、行ってみたい気がする。
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