2014年7月21日月曜日

PACオーケストラ  歌劇コジ・ファン・トゥッテ 指揮佐渡裕 2014.7.21

評価 ★★★★☆  

兵庫芸術文化センター管弦楽団(PACオーケストラ)  2014.7.21
歌劇 コジ・ファン・トゥッテ (女はみんなこうしたもの)
指揮 佐渡裕

小川里美、フイリン・チュウ 田村麻子 キュウ・ウォン・ハン ジョン・健・ヌッツォ 町英和

会場 兵庫県立芸術文化センター
席  4階 4C18   C席7,000円

楽しいといえば楽しい喜歌劇。
しかし、女性蔑視との批判を受けないのかな。女性をもてあそぶとは何事、とか。

男性二人が、それぞれの婚約者の愛と貞節を確かめるために、変装して婚約者達に近づき、だます、という内容なので。

もっとも、もらったプログラム? に、書かれていたが、(記憶なので誤解があるかも)初演当時は、もともとの恋人同士の組み合わせで結婚すると想定するのが当然だったそうな。しかし、現代では、女性たちが、男性優位論者たち、ひいては、モーツァルトや脚本を書いたダ・ポンテに復讐を遂げることを求める女性演出家もあるという。

さすがに、1790年の初演から220年以上も生き延びているだけあって、素晴らしい音楽。
演奏は小気味よく(例によってホルンの乱れが少し気になったが)、歌も心地よい。CDで聞くと耳障りな気もするソプラノのかん高い響きも、ホールでは自然に聞こえ、他の音域の声と溶け合ってもいる。
バリトンのキュウさんが歌ったとき、天井からミシミシ歪むかのような音が出ていた気がするが、気のせいか。

しかし、字幕を見ながらだと、音楽に集中できないというのが難点だな。朝比奈隆さんが、いくつものオペラの日本語版を書いたというが、実際に、その訳詞で演奏されることがあれば、行ってみたい気がする。

2014年7月19日土曜日

大阪フィルハーモニー交響楽団 ユベール・スダーン ブルックナー 交響曲第4番 他 2014.7.18

評価 ★★★☆☆

大阪フィルハーモニー交響楽団 第480回定期演奏会 2014.7.18

曲 シューベルト 交響曲第5番
   ブルックナー 交響曲第4番

指揮   ユベール・スダーン

会場 フェスティバルホール
席  2階 7列53(最後部) C席4,000円

新幹線が1時間15分ほど遅れ、人が多く、座れない。買った駅弁、食べられない。
運がよければ京都から座って食べられるか、無理なら新大阪駅の待合室で食べるか、などと思っていたが、京都で降りる人が意外と多く、座れてラッキー。

2階の客は、半分くらいか。1階、3階はよくわからない。深い根拠はないが、3分の2から5分の3くらいの入場か。
前回、井上さん指揮の時は満席だったが、えらい違いだ。
前回は、井上さん首席指揮者のお披露目であり、かつ休日であったからかな。曲はショスタコービッチの4番だったので、人気曲というわけではなかった。

さて、本日の演奏。

シューベルトは、小さくまとまった演奏というかんじだった。
不可ではないが、素晴らしいというわけでもない。

ブルックナーは、昨年(一昨年かも)このオケでブルックナー(9番)を聞いたとき、ホルンが外しまくっていたので、ハラハラしながら聞き始めた。

ホルントップは、高橋将純さん。入団が2014年1月なので、前回のブルックナーの時にはおられなかったはず。

冒頭、多少怪しくなったりしたが、許容範囲か。途中、トップ以外の人が少し外したりしていた。ホルン全体として、音の太さや豊潤さがない。細い音を、無理に大きく聞こえるようにする、という感じ。
もっとも、2階の一番後ろなので、音響効果の面で難があったのかもしれない。
それでも、かなりホルンパートは良くなった。
今後に期待。

2月に聞いた名古屋フィルのブルックナー4番よりは、はるかに良い。