2014年3月22日土曜日

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 リッカルド・シャイー マーラー交響曲第7番 2014.3.22

評価 ★★★★★★★★5つで満点だが、それを非常に大きく凌駕しているので、8つとした。)

会場:京都コンサートホール
指揮:リッカルド・シャイー
オーケストラ:ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

曲目:マーラー  交響曲第7番 ホ短調

席 :P3-16  17,000円
   指揮者の正面、前から3列目。左の2席は空席

素晴らしい。
最初のテノールホルンから、音色、音の豊かさ、音のとおりのよさに圧倒される。
金管、木管、弦ともに、音が豊かで、とおりがよく、切れがあるとともに、ふくよかさもある。コントラバスが地の底をえぐるような響きも立てる。打楽器も迫力があったり、彩を添えたり。マンドリンは、音を響かせながらも溶け込んでいた。
指揮をしながらのシャイーさんの表情の変化やら、体や腕の動きを見るのも心地よい。6~7

コンマスのお兄さんは(プログラムを買わず。名前は?Sebastian Breuningerさん?)、大きく踊りながら上手に奏でる。
マンドリンは女性奏者で、いい響き。
第2楽章の冒頭で、ホルン(ソロ)が少し外したのはご愛嬌か。(ホルンは本当に難しいのかな。)

関西のオーケストラとは、全く次元が異なる。異次元の素晴らしさだ。

惜しむらくは、客が6~7割しか入っていなかったこと。京都や大阪のクラシカルミュージックファンは、いったい何を考えているのだろうか。京都市交響楽団は売り切れが続いているというのに。お客が入らないと、もう、海外有力オーケストラを招致できないかも。
私は、いつもの10倍くらいの拍手をした。ブラボーしてる人も少なくない。

ティンパニのおにいさんが、演奏前も演奏後も、うしろ左右に会釈してくれていたのがうれしい。私は後ろ正面だったので、残念ながら目は合わず。

演奏後、何度かシャイーさんが舞台に戻り、もう戻らないかと思ったら、半分以上の聴衆が退出したあと、もう一度戻ってくれ、残った人から拍手の嵐を浴びていた。聴衆が少ないからといって悪い気にはならずに演奏を終えてくれたようだ。よかった。

つい、DVDを注文してしまった。7番はまだ発売されていないので、6番にした。歌がない方が、オーケストラメンバーの顔が写る時間が長そうなので。

開演前
終演後

2014年3月14日金曜日

京都市交響楽団 広上淳一 マーラー 交響曲第1番 他 2014.3.14

評価 ★★★★★

会場名:京都コンサートホール・大ホール
出演者:広上 淳一(常任指揮者)
ニコライ・ルガンスキー(ピアノ)
曲目等:ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調op.18
     マーラー 交響曲第1番ニ長調
席 3階RB2列8
   指揮者とクラリネットを横からしっかりみることができる席

仕事のため30分ほど遅刻。
途中の20分休憩後の入場かと思ったら、ラフマニノフが終わった直後に入場させてくれた。(遅刻者10人くらい) 
待ってる間に小さめのテレビに流れるライブ中継を見たりベンチに座って聞き入ったり。スピーカーの音質は悪いがなかなかの名演っぽい。残念。3月30日にNHKのEテレで放送ということなので、ちゃんと見ておこう。
終わった直後にとりあえず入場させていただき、拍手。アンコールあり。とても感じのよい音だった。(曲目は知らない。)


マーラーは、名演。素晴らしい。これまで聞いたコンサートで、一番では? 隣のおにいさんが、曲のあと「おーっ」と大声をあげたが、分かる紀はする。(どうせならブラボーの方が良いのでは?) ちょっとホルンが??というところがあったものの気になるレベルではない。
初めて知ったが、この曲、最初はトランペット3人が、ステージの扉の外で吹いている。どこからともなく聞こえるということで、良い感じ。
クラリネットがけっこう目立つ曲。4人いて、それぞれ2~3本を持ち替え。冒頭の小谷口さんの音色と響きが心地よい。(終わった後の小谷口さんの動作が思いがけず地味だった。大きく手を上げて拍手したり足踏みしたりはあったが。)
1楽章の穏やかな広がり感じ。終楽章の希望への昇華。
最後にホルンが立つのがかっこいい。しかし、クラリネットを水平にして吹くのはどうなのかな? けっこう苦しそう。下手をするとピッチが狂うのでは? 
そうそう、トランペットも一人立っていた。(帰ってベルリンフィルデジタルコンサートホールを見ると、マーラー1番は3つのアーカイブがあるが、いずれもトランペットは立っていない。(トロンボーン1人はホルンの左に来て立ってるが。) トランペットが立ってるのは広上さんのオリジナル??

アンコールのリヒャルトシトラウスで、不覚ながら、咳き込んでしまった。コンサートでははじめての経験。昼間咳など出ていなかったのに・・・ 超ひんしゅくもの。ごめんなさい。

広上さんは全身音楽という感じで、良いですね。


2014年3月8日土曜日

兵庫芸術文化センター管弦楽団 下野竜也・小山実稚恵 ブラームス ピアノ協奏曲第1番 他2014.3.8

評価 ★★★★☆

<プログラム>
  ブラームス : ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 op.15
  シューマン : 交響曲 第4番 ニ短調 op.120

<出演>
  指揮/下野 竜也
  ピアノ/小山 実稚恵

席は4階正面。ピアノの鍵盤が良く見える位置。
A席。4階 4A24番 3,000円

【ブラームス】
 素晴らしい。
 ピアノは、両手にも(多分ペダルを使う足にも)魂がやどっているかのよう。
 小山さんのあの体のどこから出るのかと思うような、がっちりとした音。
 下野さんは、あの体型なのにといえるようなしなやかさも使って。
 ホルンもきれいだった。ちょっと全面に出すぎたこともあったような気もするが。
 終わった後の小山さんの満面の笑みが、演奏の質を物語っていた。
 欲をいうと、オーケストラの重厚さがほしかった。

【シューマン】
 けっこうよかった。
 よく聞いていたバーンスタインさんのような、深くえぐるような感じはあまりなかったが。
 下野さんは、あるときはしなやか、あるときはきびきび、あるときは力強く。よい指揮と思える。
 
 アンコールはトロイメライ。(弦楽のみ)
 このコンサートは、4回シリーズだけと、アンコールはみな同じ、テレビのエンディングのテーマのようなもの、と下野さんが言っていた。(1階とかは、もっとよく声を聞き取れるのかな。)

 よいコンサートで、満足。
 来年も、定期会員になっとこうかな。

 ちなみに、ホルンは、
  熊井優さん(コアメンバー、トップ)、
  ブライアン・グウドウィンさん(コアメンバー)、
  伊藤隆司さん(アフィリエイト・プレイヤー)、
  岩井理紗子さん(エキストラ・プレイヤー:ポニーテール) でした。