京都市交響楽団 第590回定期演奏会
2015.5.10 (日曜)
出演者:
下野 竜也(常任客演指揮者)
ミッシャ・マイスキー(チェロ)
サーシャ・マイスキー(ヴァイオリン)
リリー・マイスキー(ピアノ)
ベートーヴェン:ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲ハ長調op.56
アンコール:ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番「街の歌」 第2楽章
コリリアーノ:交響曲第1番
席 2階 R2-39
4,100円 (と思う。何故か、いつもよりも高い席を買っていた。)
埋まっている席は8割くらいで、いつもよりも少ない。
今年から、一部2回公演(今日の演奏会は2回公演)となったことと、曲があまり知られていないことが原因か。
プレトークに遅刻してしまったが、下野さんは、来年は、もっとマニアックな曲をやると話していた。また、この曲は、同じ部分でも、楽器によって異なるテンポで演奏するところがあるという。それで、指で「1」とか「2」とか示すそうだ。楽器によって異なるテンポというのは画期的な感じだ。
ベートーヴェンは、あっさりした演奏。ピアノにもっと強さがほしかった。
コリリアーノは、はじめて聞いたが、すごい音楽だ。
プログラムによると、友人をエイズ(当時不治)で亡くし、「失った友人を音楽の中に記憶としてとどめるために、最初の3つの楽章にそれぞれ3人の友人の思い出を刻んだ。」「さらに他の友人たちもキルトのように旋律を編みあわせた。」交響曲。
怒り、思い出、狂気、つながり。そして、追悼。
下野さんは、京響を完全に掌握し、コリリアーノの世界をつくっている。
この演奏会、どうしようかと思いはしたが、下野さんがこの曲を傑作としているとの宣伝文をみて、下野さんがそう言うなら聞かないとね、ということで、聞きに行った。大正解。
演奏後、下野さんは多くの奏者に立つことを促したり、握手したり、スコアにも拍手をと促したり。下野さんにとっても意義深い演奏になったのだろう。
本日のコンサートホール隣の植物園。前回咲いてたツツジは、もうおしまい。 |
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